『悪の教典』などで知られる貴志祐介のホラー小説を森田芳光監督、大森寿美男で映画化。
保険会社に勤める主人公 若槻を演じるのは内野聖陽、話の中心となる幸子を大竹しのぶ、その夫の重徳を西村雅彦が演じます。
序盤で重徳に施されて若槻が襖をシーン、その後の光景を見た後は鳥肌がたちました。
幸子はジェイソンやレザーフェイスのようにマスクをかけた化け物みたいな見た目じゃないですが、逆にそれだからこそ怖いところありますよね。
「保険金って自殺でも入るの」、「この人が死んだらまた保険金はいるのよね」とんでもない発言を感情なく発する幸子を演じた大竹しのぶ、不気味な雰囲気でたどたどしく挙動不審な重徳を演じた西村雅彦、この二人の怪しい雰囲気が怖いです。
この二人に注目してしまいますが、本作のMVPは主演の内野聖陽でしょう。弱々しいクレーム対応やビビりまくってる姿とか細かいところまでリアリティがあって素晴らしかったです。
上司役の石橋蓮司もさすがですね。
森田芳光監督はやはり私好みなようで、早くに亡くなられて本当に残念に思います。個人的には邦画のホラーでこの作品超えるものないんじゃないかなと感じてます。
しかしエンディングがm-floって。タイアップといっても、流石にもっと雰囲気合うものもってこれなかったのでしょうか。