カエル王ちゃん

ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序のカエル王ちゃんのレビュー・感想・評価

4.0
不完全な終わり方だったテレビ版、得体の知れないものとして個人的にはトラウマのような存在だった旧劇場版。未だに「綺麗な終わり方」ができてなかったエヴァに三度目の正直の機が巡ってきた新劇場版。序はその「綺麗な終わり方」への道筋の起点だったと思います。
見慣れたはずの序盤のストーリーは、必要な要素が綺麗にまとめられ、さらに映像美によってブラッシュアップされており、それが特に光ったのが第6の使徒でした。使徒のデザインとしては新劇場版がより生物的にネルフ本部に迫っていくので以前よりもよくなったと思いましたが、最後の「笑えばいいと思うよ」の時の綾波の顔は、旧劇場版の方がよりあの場面を際立たせる為に美しく描かれていたと思いました。
とはいえ、そういった異同はあるものの大筋は変わらず、続く破や最終的な結末への期待を高めてくれるエヴァの再スタートとして、いい作品だったと思います。