【一側面に囚われるあまり至高の煌めきを見落す愚行】
「凝り固まった思考を潤滑し成長させる恋」 ~ それは「一側面に囚われるあまり至高の煌めきを見落す愚行」の示唆だろうか。
確かに明確過ぎる場面推移や展開は欠点と言えるかもしれない、だが その事に囚われ この作品の良点を見落してほしくない。 ~ ここに作品の体裁・方便と主題との見事な合致があるのだから。
[嵐の到来→戸締り→停電]と[感情爆発→心の閉ざし→閉ざした自己暗部に対峙する畏れ]のシンクロナイズメタファーの適確性等も特記しておきたい。
《劇場観賞》