レニングラード・カウボーイズってバンドが実際に活動してるバンドと知ってビックリしたけど、そのスタイルったら、昔の嶋大輔の上を行くスーパーリーゼントに、つま先がツンツンにとがった靴、サングラスにブラックスーツ。
コミックバンドか！ってツッコミたくなりますが、この人達ホンマに楽しいんかなって言うくらい笑いません。
このバンドが各地でやるライブは、ロックやカントリーや色んな曲が聴けて楽しいけど、歌は下手です。情熱だけで歌ってます。懐かしのソビエト国旗の衣装を着て歌う「第４９集団農場の歌」っていかにもソビエトな歌とかホンマに笑えます。「ボーン・トゥ・ビー・ワイルド」も良かったですね～。
リーダー以外はほとんど個性もなく見分けがつかないメンバー達ですが、普段は無口で無表情やのに、ライブになるとやたらとノリノリなのもギャップがあって笑えます。
傍若無人なリーダーはお馴染みのマッティ・ペロンパーで、このリーダーとメンバーの間のやりとりや微妙な空気もオモシロイですね。
カウリスマキのコメディは、ドタバタとうるさい感じでなく、逆に、エッセンスの利いた少ないセリフと絶妙の間、ぶっきらぼうさの中に出てくる人間くささが面白くて質の高さを感じました。
