新潟の映画野郎らりほう

映画!たまごっち うちゅーいちハッピーな物語!?の新潟の映画野郎らりほうのレビュー・感想・評価

3.0
【探すのではなく認識する旅】


先ずは[二等身]以上の可愛らしさを誇る[1.5等身]の登場キャラクター達にノックアウト。 また主要キャラだけでなく、背後に配置されたエキストラキャラクター達も個性的なデザインに溢れ それらを見ているだけでも楽しめる。

作品モチーフは[絵本]だが その絵本の平面性を3DCGで構築した描画面も素晴らしい。

サブタイトルで標榜済の様に、テーマは【幸せに対する疑問符】であり 社会通念的幸福に捉われる事で真の幸福を逸し、迷妄・虚無化する事への危惧が見事に表現されていた。 しかも、前述の通り1.5等身の愛らしいキャラクターを通して それらが訴求されるので 私にはより痛々しく、切なく、最大限に届くのだ。

[幸福を探す旅]ではなく[幸福を認識する旅]…。
幸セーニョの旅の最期に、逆光で示される[本当の幸福]が眩しい…、眩し過ぎる(;_;)




《劇場観賞》