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ハワーズ・エンドのkazu1961のレビュー・感想・評価

ハワーズ・エンド(1992年製作の映画)
3.7
▪️JPTitle :「ハワーズ・エンド」
ORTitle:「Howards End」
▪️First Release Year : 1992
▪️JP Release Date : 1992/07/17
▪️Production Country : イギリス・日本
🏆Main Awards :
第65回アカデミー書 主演女優賞 美術賞 脚色賞
第50回ゴールデングローブ賞 主演女優賞
▪️Appreciation Record : 2022-036 再鑑賞
🕰Running Time : 143分
▪️Director : ジェームズ・アイヴォリー
▪️Writer : ルース・プラワー・ジャブヴァーラ
▪️MusicD : リチャード・ロビンズ
▪️Cast : アンソニー・ホプキンス、ヴァネッサ・レッドグレーヴ、ヘレナ・ボナム=カーター、エマ・トンプソン、ジェームズ・ウィルビー、サミュエル・ウェスト、ジェマ・レッドグレイヴ、プルネラ・スケイルズ
▪️Review
原作はE・M・フォースターの1910年の同名小説です。アイヴォリー監督にとっては『眺めのいい部屋』『モーリス』に続いて3度目となるフォースター文学を原作とした作品になるのですが、興味深いのはアメリカ出身でありながらイギリスでイギリス的な映画を撮り続けていたこと。本作でもさすがフォスターならでは、イギリスの階級社会の物語を見事に脚色しています。
それまでの2作品に比べて、人間の弱さや狡さをあからさまに描いた作品になっています。イギリスの階級社会を背景にしながらもリアリティのある人間臭さを巧みに描いてたいます。
俳優陣も豪華。アカデミー主演女優賞を受賞したエマ・トンプソンを筆頭に、アンソニー・ホプキンス、ヴァネッサ・レッドグレーヴ、ヘレナ・ボナム=カーターなど名俳優たちが全体的に卓越した演技を見せています。
そして、美しいイギリス特有の風景や20世紀初頭のイギリス紳士・淑女の服装などもアイボリーならではの映像ですね。アカデミー脚色賞、美術賞を受賞したのも成る程ですね。

物語は。。。
知的中産階級で理想主義的なシュレーゲル家と、現実的な実業家のウィルコックス家は旅行中に親しくなり、シュレーゲルの次女ヘレンはウィルコックスの別荘ハワーズ・エンドに招かれます。美しい田園風景の中、当家の次男ポールに一目惚れしたヘレンは、姉に婚約の意志を書き送ります。それを読んで、すわ結婚と早とちりした叔母が飛んできますが、ポールにそのつもりはなく。。。

それにしても家の所有権を巡っての数奇な運命、原作が素晴らしいんでしょうね。

▪️Overview(映画. comより)
名匠ジェームズ・アイボリーが「眺めのいい部屋」「モーリス」に続いてE・M・フォースターの名作小説を実写映画化した長編作品。知的で情緒豊かな中流階級のシュレーゲル家と、現実的な実業家のウィルコックス家。両家は旅行中に親しくなり、シュレーゲル家の次女ヘレンはウィルコックス家の田舎の別荘「ハワーズ・エンド」に招かれる。そこで次男ポールに一目ぼれするヘレンだったが、ある行き違いからウィルコックス家と気まずい関係になってしまう。その後、ロンドンのシュレーゲル家の向かいにウィルコックス家が引越してくるが、ヘレンは彼らに会おうともしない。一方、姉マーガレットはウィルコックス家の老婦人ルースと深く理解しあう。やがてルース夫人は「ハワーズ・エンドはマーガレットに」という遺言を残して他界する。しかし遺言はもみ消され、マーガレットはウィルコックス家の当主ヘンリーのもとへ嫁ぐことになり……。シュレーゲル姉妹をエマ・トンプソンとヘレナ・ボナム・カーター、ウィルコックス氏をアンソニー・ホプキンス、ルース夫人をバネッサ・レッドグレーブがそれぞれ演じ、トンプソンがアカデミー主演女優賞を受賞した。2019年9月、YEBISU GARDEN CINEMAほかにて4Kデジタル・リマスター版が公開。
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