『「エージェント」なら「ザ」じゃなく「ジ」ではないかと言いたくなる中二病感』
もう二十年も前の作品である。
私の知ってる、おっとこ前のトムがいた。
最近のトムは必ず「あっトム、年取ったなあ」と一瞬補正が入るのである。
イケイケのトムが鼻っ柱を折られ、人間的に成長するって、この頃のトムの十八番だよねえ。「レインマン」とか?
いい作品だとは思いましたが、少ぉしハードル上げすぎちゃったかなと。
ほんの数分でトムは心を入れ替えちゃうんだもの。
元のエージェント会社はどう駄目なのか、具体的にトムはどう変えたいのかがいまいちよくわからなかった。
これは私の理解力の問題かもしれないが。
ストーリーがどうのこうのというよりは、おのおのいいキャラクターが揃っていて、そこはとても良かった。
レニー・ゼルウィガーはこの前、この作品より前の「エンパイア・レコード」を観ていますが、本作こそメジャー感バリバリでビックリ。
ほんの数年で化けたのか、見出だした監督やトムの腕なのか。
子役はもうちょっと奇跡的でコメントがない。よほどの天才子役なのか監督の演出力なのか。
あとはお姉さんとか子守りのお兄ちゃんとか、嫌なエージェントとかお姉さんの家に集まるお姉さま方とか。
キューバ・グッディングJr.は…良かったんだけど、オスカー獲るほどだったかはよく分からない。
作品賞や主演男優賞にもノミネートされたらしいが、トムはこの辺で獲らせてあげても良かったのかもね。
例によって戸田奈津子の字幕は、相変わらず微妙に芯を外してる。
何故「will you marry me?」という問いかけを「僕と結婚を?」という意味不明の問いかけにするのか? 何故普通に「結婚してくれ」では駄目なのか。
タイトルも「『ザ』・エージェント」じゃなくせめて「マイ・エージェント」にすれば良かったんじゃないかな。ラストまで見れば分かるよね。
音楽は相変わらずピンと来なかったので、これから付録のサントラCD聴きます。
セルBlu-ray(字幕版)にて。18.02.10
2018#012