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ブルース・ブラザースのRのレビュー・感想・評価

ブルース・ブラザース(1980年製作の映画)
4.3
主人公の男が刑期短縮を許可されて出所になり、監獄を出るオープニングを見たとき、あれ?見始めた映画間違えたかな? コメディやんなこれ?って思うくらいゲキ渋な70年代クライムサスペンスの雰囲気。効果音は変やねんけどね。そのあとようやくコンドームギャグが出てきて、あぁコメディやわ笑、と安心。この出所する男が本作のスター、ジョンベルーシ演じる主人公のジェイク。彼は、ブラザーのエルウッドと、自分たちが世話になった孤児院の財政問題を解決するため、神の啓示を受け、昔やってたブルースバンドのメンバーを集めて、ライブで金を稼ごうとする。前半は、警察に追い回されたり(基本、最初から最後まで常に何かに追い回され続ける)、住んでるビルを謎の女に爆破されたり、ネオナチのデモを車でなぎはらったり、コミカルだが規模の大きいゴタゴタが起こりまくる。やのに、そこはかとなく静謐なムードがずーっと漂ってて、不思議なタッチの映画やなーと思った。前半の見所は、バンド仲間集めの面白さで、特に、アレサフランクリンがすさまじいボーカルパフォーマンスを披露するミュージカルシーンは最高! それ以外にも出てくるシンガーやらミュージシャンやら、カメオ出演がすごい顔ぶれで、何度もワーオ!ワーオ!と言いました。もちろんその人たちを知らなくて全然も楽しく見れるけど。知ってたらビックリ! で、ミュージカルやライブシーンなど含め、いろんなシーンをワクワク愉しんでると、次第にじわじわ気分が高揚してきて、同時に映画自体のテンションもヒートアップしてきて、後半は相乗効果でどんどん楽しくなっていく。あ、その前に、前半ですごいのが、ショッピングモールの中をパトカーにチェイスされるシーン! まるまる一個分ショッピングモールぶっ潰してて、すげーーーと呆気にとられてしまった。けど、それがまだまだ序の口だったとは…。終盤はマジよーこんなん撮影できたなってカーチェイスの連続! シカゴの街のど真ん中で! どんだけパトカーぶっ潰しとうねん!!! 普通に人がめちゃめちゃおるとこ、車が突進しまくるし、街中の建物にぶつかっていったり、やりたい放題! 相当金がかかったに違いない…こんなおバカなコメディに…けど、なんだかんだでぜんぶ面白いしカッコいいってのがすごい。見てる間は気づかんかったけど、最後は若き日のスピルバーグまで出てきてたらしいよ。さいごは一件落着なるか、と思いきや、そこでバンドやるーーーー!??ってエンディング! ミュージックに関しては、全体的にR&B最高!!! 途中でカントリーミュージックのシーンも出てくるけど、それを聴いてる白人アメリカンの様子見てたら、なるほどカントリーってー日本人にとっての演歌みたいなもんなんだなーって理解した。個人的には、ブラックな音楽の方がノリノリで楽しくてカッコいいなぁと思うのであるが。映像もカッコよかったし、謎の女の追跡もおもろいし、最後の最後でサングラス🕶とるのも良かった! これはまた見たいかも! 続きもそのうち見てみましょう。
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