Growltiger

ミザリーのGrowltigerのレビュー・感想・評価

ミザリー(1990年製作の映画)
4.6
ベストセラー作家の男が事故で大怪我を負ったが彼の大ファンだという女に命を救われる。しかし隔離された彼女の家で徐々に彼女の異常性が現れる。

サイコスリラーの名作。

原作より残酷描写は控えてるらいしいがそれでも怖い。
それはやはりアニー・ウィルクスを演じたキャシー・ベイツの怪演あっての作品だと思う。
アカデミー賞の主演女優賞をこんな役で受賞したのはある意味快挙。
優しい人から徐々に「ん?この人ちょっと変?」という一面が見え、ある出来事をきっかけに本性を表す流れが上手い。
アニー怖いんだけど、「ミザリーは生きてる!」と喜んで子供みたいにクルクル回る姿やディナーにオシャレしてきて嬉しそうに乾杯するアニー、可愛くないですか?(俺だけ!?)。

原作者のスティーヴン・キングは自身の熱狂的なファンとの経験から今作を執筆したらしい(小説の内容は勿論フィクションだけど)。
アニーほどじゃなくても、熱狂的なファンって時々怖いですよね。

...と、人ごとのように言ってるけど、自分も好きな映画のレビューを長々と書いてる時に案外アニーと似てる部分がある気がしてくる...(←サイコ野郎)。