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デイ・アフター・トゥモローのMoviePANDAのレビュー・感想・評価

3.7
『不評の傷痕』

それはまだ、“妻”が“彼女”だった時の事。週末、妹が泊まりに来たので、3人でレイトショーで映画を観に行く事に。ディザスター映画好きのボクたっての願いで、3人でこの映画を観る事に。

➡結果、大不評…o(__*)
ふたりから「なぜこんな映画にしたんだ!💢」と責められる辛い展開に。ボクとしても、映画内でスケールダウンしていくかの様な展開をいまいちと感じ、それ以来この映画を良くない思い出として、自分の中で封印してました。あれから13年…

「ディザスター映画好きな俺なのに、最近観てねぇな、ディザスター…」

というわけで、『インデペンデンス·デイ:リサージェンス』もそろそろ観ようかと思ってたとこなので、封印を解いて久々に観てみました!『デイ·アフター·トゥモロー』(゚∀゚ )

したらば、これが良く出来た映画でした!あの時はふたりから責められ、完全に気持ちがネガティブに振れてしまっていたようです。スケールダウンに感じた展開も今観たら印象がまた変わるもんで、それもまたうまく考えて作ってるもんだなぁと思わされました。

要約すると、温暖化が一転、地球を氷河期の様な気候に変えてしまうというお話なのですが、当時あまりに突飛に感じたそのお話も、ここ日本で竜巻が起こる様になった“今”だと見入ってしまいます。そして、この映画におけるメインディッシュは、ジャケットの様に何もかもが凍てつく世界。台風の目から降りてくる凍てつく風は恐ろしい!だから、津波や竜巻はあくまで前降りであり添え物。当時そこを勘違いして観てたので、派手な描写は前半だけかい!って気持ちになってしまってたんです。

あと、親子の絆が試される後半戦は、当時ちょっとデニス·クエイドの役をちょっと自分勝手に感じてました。しかし、自分が親になってみると「そりゃ、そうするわ!」と納得出来る不思議(笑) あと、この親子はふたりとも自らが動き、背中を見せ、行動で示す。カッコええがなふたりとも!

ってなわけで「とにかくスゴいの見せりゃええんやろぉ~!」って、キレながら作ったとしか思えない『2012』より、個人的にはこちらの方が遥かに丁寧に作られた佳作だと思います。ただ、あの「どこの国なんやこれは?」な日本の描写に関しては、日本公開版ではカットしても良かったのでは?と思ってしまいますが…

あと、イアン·ホルムはやっぱええなぁ。うん、ええ。(*´-`)
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