茜

フランケンフッカーの茜のレビュー・感想・評価

フランケンフッカー(1990年製作の映画)
3.3
今更ながらやっとBlu-rayを買ったので。

芝刈り機に巻き込まれ無残に死んだ恋人エリザベスを蘇らせるためマジキチ医学生がパーフェクトボディな娼婦の身体のパーツを集める話。
エリザベスの死に方が間抜け過ぎて早々にこの映画のテンションを物語ってる感じ嫌いじゃないです。

演者であるパティ・マレンの可愛らしさも含むエリザベスのキャラで持ってる印象。
パープルヘアーとかスラリとしたスタイルの良さとか、随所で見せる歪んだ変顔とか全てが絶妙でキャラとして完成されてる。
確実に彼女の存在感なくしては成り立たなかった映画。

どんどん人が爆発するし首もバッサバサちょん切れるけど、出血がほぼ皆無なので映像の質感は乾き気味。
その手の過激表現を求めている人には物足りないだろうけど、そもそもこの映画自体がグロではなくポップキュートな雰囲気を売りにしていると感じたので、リアル感のない爆散シーンのチープさは逆に本作によくハマってる感じがした。

カルト的な人気を得ているのは分かるけど、正直なところ娼婦大量爆散まではダラダラしてて退屈だし、もっとハイな感じを期待してたから想像より展開が緩くてあまりガツンと来なかった。
パティ・マレンの可愛らしさだけはガチだしキャラクターとしては本当に最高なんだけど、それだけと言ってしまえばそれだけ。
あとゾロ役の人の棒演技は妙にクセになる。
茜