全く姿を見せない隣人がやべー奴なのでは？とご近所さんが嗅ぎまわる話。
ちょっぴりホラーテイストのあるコメディで、劇中には「悪魔の追跡」「センチネル」「悪魔のいけにえ」など数々の名作ホラーも登場。
監督がジョー・ダンテという事もあり、ちょっぴりホラーだけどポップで万人受けしそうな楽しい作品に仕上がってました。
「メイフィールドの怪人たち」という邦題はなかなか秀逸。
この「たち」というのがミソで、姿を見かけないというだけで隣人の事を悪魔崇拝者だの殺人者だのと疑ってかかるご近所さん達も十分な曲者ぞろい。
戦争気分が抜けない爺さんや、住宅街で実銃を撃ちまくる男、人の庭で飼い犬にフンをさせるジジイ…誰が隣人でも嫌だ！
日常の何気ない行動を大げさな演出でホラーに見せるという表現も面白くて、日常生活にこの視点を取り入れてみたら毎日が面白くなりそう。
全体的に楽しく鑑賞出来たものの、オチが過剰説明な点は大いに不満。
程よいところで終わらしときゃ良いのに、そこまで見せる必要ないってとこまで見せるから最終的に凡な印象に収まってしまった感じ。
「えっ？」っていう驚きの時点で終わらしとけば適度な恐怖感のある味なコメディに仕上がったのになぁと思うと勿体ないなぁって思う。
