茜

ゴールド・パピヨンの茜のレビュー・感想・評価

ゴールド・パピヨン(1984年製作の映画)
4.2
幻の蝶を求めて行方不明になった父親を捜すお嬢さんが召使い&用心棒の男と共にセクシーな鎧を纏った女戦士だらけの人外魔境に迷い込む話。
このあらすじだけでもかなり意味不明だけど実際観てもかなり意味不明だし頭のネジふっ飛んでる感じが大変よろしい。
セットとか女兵士の鎧は、この手の映画にしてはしっかり手が込んでるのが分かるし、かなりお金もかかってると思われる。
日本の侍を意識したっぽい衣装も出て来るし、アマゾネスのボス女王が着てる奇抜な衣装はパリコレに居そう。
こういう本気のおバカ映画に出会えると嬉しくなりますねぇ。

監督のジュスト・ジャカンはエマニエル夫人やO嬢なんかを撮っている人で、本作もエロ要素強めのアドベンチャーコメディ。
前半は中国っぽいアジアの町が舞台で、先にも触れたようにセットもよく出来ててお金かかってそうな本気具合なんだけどストーリー的には殆ど意味がない。
但し後半からの人外魔境、セクシーな鎧に身を包んだTバックのアマゾネスで溢れかえる舞台に突入してからはアホ度が一気に加速してておもろい。
無駄に片乳出してたり、ハゲにちょんまげが生えたみたいなヅラ被ってたり、尻にTバック食い込ませて戦う女戦士達のシーンを観ながら「真面目な顔でこれ演じるのも大変な仕事よなぁ」って妙にしみじみしたり。

用心棒の男がポロリした男根に女戦士達が目の色を変えて飛びつくシーンにも笑ったけど、終いには女王様監視のもとお嬢様と用心棒が子作りを始めるっていうブッ飛び展開に思考が追い付かんくなる。
長いマントを羽織って子作りしてるもんだから露出が皆無で「大事なとこが何も見えんやんけ!!!!」って女王様がブチギレるのかわいい。

「アホくせ~!」っていう余韻しか残らんのだけど、多額の製作費をかけて真面目に意味不明なバカやってるってだけで最高だから私は好きです。
割とエゲつないグロを勢いに乗せてさらっと入れてくるとこも良い。
茜