ーcoyolyー

スケッチ・オブ・ミャークのーcoyolyーのレビュー・感想・評価

スケッチ・オブ・ミャーク(2011年製作の映画)
3.6
「霊感の強い女」というものがさほど特別視されなく何の構えもなくその霊感の強さを話せるということが少し羨ましく思えました。そりゃまあ神司に選ばれてしまうと諸々煩わしいことがあるのも容易に想像つきますけど、自分の見た予知夢とか幻影の話を大らかにできる、それを日常のものとして受容できる社会共同体は私みたいな体質の人々が生きるのは少し気楽になるだろうなと思って。霊感強い人間が「さっきそこに神様の遣いの白馬きたわ」とか世間話で言えて世間話の温度で受け止めて流れて行くのはすごくすごく羨ましい。私も割とそういうのは感じたりする方だけど、それを他人に言うと頑なに霊感的なものを信じず受け入れない人から頭ごなしに否定されて病院行けとか言われるし(言われなくても通ってる)、逆に変にスピってる人からピントが外れた羨望の眼差しを送られたりするので疲れる。私これ普通の人より過敏に反応してしまうアレルギー体質の一種だとしか捉えてないんですけど、今私の生活している共同体では良くも悪くも拡大解釈され、特別視されてしまうんですよね。なんかもっとみんな肩の力抜いて受け止めてほしいと思った。あ、アレルギーで卵ダメなんだ、じゃあこれなら食べれる?くらいの温度で受容されたいです。霊感強い体質とか花粉に反応する体質なのとさして変わらないと私は思ってる。霊的なものを感じる人というのが抑圧されず特殊な扱いされない社会だと実際それくらいの割合で反応する人いると思う。変に隠蔽されいないものとしてしまうから逆にカルトにハマる人の割合も高まってると思うので、普段から霊的なものに対してある程度触れて免疫を付けておくことも結構大事だと思うんですよ。質が悪いものに騙されないようにさ。霊感って一言でまとめてしまうから上質なものと低俗なものの区別が付かなくなってああなっちゃうんだよ……なんでも本物に触れるの大切。
ーcoyolyー

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