キース・ヘリング〜ストリート・アート・ボーイ〜のーcoyolyーのレビュー・感想・評価

キース・ヘリングの理解の仕方がよく分からなかったのですが、どうやらパンクとデュシャンにも通じるような思想の文脈らしいと咀嚼できたのでやっと評価の位置付けが朧げながらも見えてきました。

文化の盗用の観点から批判されないのかな？とヒヤヒヤしながら見てたら黒人カルチャーに敬意を表して自分はスプレーではなくチョークを手に取ったことに少し感動したんだけど、オーストラリアでアボリジニとたまたま同じ手法を取ったために突き上げ喰らってるの気の毒だった。こういう意図せぬ偶然の一致の時ってどう振る舞うのが正解なんだろう？と考える。

この人ネイティヴアメリカンや公民権運動で白人であることに強く罪悪感を抱いていたらしいから反権威・反権力の人なんだろうし、ユニクロがウイグルに対してどう振る舞っているか知ったら即契約解除するだろうと思う。なのに彼の作品を使った商品をぬけぬけと面の皮厚く売り捌いてるの悲しくなる。