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月の輝く夜にのHKのレビュー・感想・評価

月の輝く夜に(1987年製作の映画)
3.6
ノーマン・ジュイソン監督追悼。
ジュイソン監督作と言えば、『夜の大捜査線』『華麗なる賭け』『屋根の上のバイオリン弾き』などもう何度も観ている古典的な名作群を撮った巨匠。
他に『アメリカ上陸作戦』や『シンシナティ・キッド』なんかも大好きです。
失礼ながらまだご存命だったとは知りませんでした。享年97歳、合掌。

今回はまず名作なのにラブロマンス系が苦手なので未見だった本作をセレクト。
シェール(主演女優賞)とオリンピア・デュカキス(助演女優賞)がアカデミー賞とゴールデン・グローブ賞をそれぞれダブル受賞、アカデミー賞は脚本賞、ベルリンでは銀熊賞(監督賞)も受賞。今さらですが、こんなに賞を獲ってたんですね。

多くのイタリア系移民が住むニューヨークのリトル・イタリーが舞台の大人のロマコメ。
冒頭、バツイチのロレッタ(シェール)がレストランでジョニー(ダニー・アイエロ)からのプロポーズを承諾するところから映画はスタート。
「私、結婚するの」と聞いた両親それぞれの「また?」の繰り返しが可笑しい。
ところがジョニーの帰省中、ロレッタとジョニーの弟ロニー(ニコケイ)が急接近・・・

出演陣はニコラス・ケイジ、ダニー・アイエロ、ヴィンセント・ガーディニアなどイタリア系が多い中、シェールはアルメニア系、チェロキー・インディアン・アイルランド・ドイツ等の複雑な血統、デュカキスはギリシャ系とか。

ちょいと驚いたのは、この時シェール41歳、ニコケイはなんと23歳(デビュー5年目)。
たしかにシェールの方が貫録ありましたが、ここまでの年の差とは。
しかし、そう見えないのも輝く満月の魔力なのかもしれません。

ところで今回気づいたんですが、この2人の顔のつくりとてもよく似てませんか?
恋人同士というよりは姉弟と言われても全く違和感ないような・・・
そう見えるのは私だけなんでしょうか。
HK

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