このレビューはネタバレを含みます
「ゲド戦記」を観て、「GOROよ、大丈夫か?」と心配になったが、これは面白い。
実は血が繋がってました、という展開を“安っぽいメロドラマ”として自嘲し、そこから舵を切って「文化の保全」という方向に進むのが、思い切りが良くて好感。
汚くて臭そうな「男の巣窟」たるカルチェラタンが両性によって切り開かれることは、知識や文化が平等になることを示しているのかなとも思った。
正直ジブリ作品の人間ドラマの中では、「耳をすませば」「風立ちぬ」とかに比べて地味だとは思うけど、けっこう好き。