鍋レモン

チャーリーとチョコレート工場の鍋レモンのレビュー・感想・評価

5.0
⚪概要とあらすじ
40年以上も世界でベストセラーになり続けている「チャーリーとチョコレート工場」を映像化したファンタジック・ムービー。

家が傾くほど貧しい家に、チャーリー・バケット少年(フレディ・ハイモア)は失業中の父(ノア・テイラー)と母(ヘレナ・ボナム=カーター)、そして寝たきりの老人4人の7人で暮らしていた。そのチャーリー少年の家の近くには世界で一番大きなチョコレート工場があった...。

⚪キャッチコピーとセリフ
“さあ、世界一オカシな工場見学へ!”

「チョコレートには幸せを感じさせるエンドルフィンをうながす成分が含まれているって知ってた?」

⚪感想
程よいブラックジョークが含まれたファンタジー作品。

最初に観たのは保育園か小学生くらいの時。映画を好きになる前は今作が映画の中で1番好きだった。

思っていたより平均スコアが低くて驚き。名作認定だったから贔屓しても4.0、普通に考えて3.8くらいかと思ってた。

ティム・バートンとジョニー・デップの組み合わせは最強。

1964年に出版された『チョコレート工場の秘密』という児童小説の映画化。
1971年にも『夢のチョコレート工場』として映画化されている。
今作では原作には描かれていない工場長であるウィリー・ウォンカの子供時代も描かれる。

工場の従業員で小人のウンパルンパが可愛い。ダンスや歌が魅力的。船を漕いでくるのも可愛い。

フレディー・ハイモアは『ネバーランド』のピーター役で天才子役として世界中から注目を集めたそう。そこでもうジョニー・デップと共演していたのか。
検索してみたら大人なっていたけどまだ28歳だった。

ジョニー・デップの演技力。もはや別人。
髪型や色の白さもあるけれど全然違う。
ジョニー・デップの吹き替えというと平田広明さんが定番だが今作は特殊なキャラだけあって劇場版は藤原啓治さん、テレビ版は宮野真守さん。宮野真守さんとウィリー・ウォンカは若干系統が似ているからかまったく違和感がない。

世界観が素敵で細かなところまで綺麗だし、アカデミー賞で衣装デザイン賞にノミネートされただけに素敵。
私も工場に入ってみたい。

ティム・バートンの作品の世界観はいつも奇妙で美しい。バランスも良くて観ていて飽きない。

家族みんなで観れて楽しめそうな内容。

地上波で放送する度に観ている気がするけどそれでもまた観たくなる程の魅力。
今作なら何度金曜ロードショーで放送されようとキレない。

一時期ヴィレヴァンにウォンカバーが売っていた記憶がある。



⚪以下ネタバレ



世界中で大人気のウィリー・ウォンカ製のお菓子。ある時ウォンカが「ウィリーウォンカ製のチョコレートの中に金色のチケットを5枚同封した。もしそれを当てた子供は工場を見学する権利が」と話す。
ここからの子供たちがそれぞれどうやってチケットを手に入れるかが面白い。お金で解決する子供もいれば偶然当たる子供も。
金のチケットを見てお金と交換に買おうとする人や盗もうとする人も。
工場へ入る前から炎上しちゃうのがちょっと怖い。その後もほぼ計画通りのようなハプニングがたくさん。
チャーリーが最後の副賞を貰うも条件が家族を捨てることだったので断る。だがチャーリーのおかげでウォンカが過去のトラウマを克復することができ、チャーリーとウォンカはみんなで暮らすことに。

ウォンカとその父の話が好き。
ウォンカはチョコレートを食べその魅力にとりつかれ、ショコラティエになると家を出て、父親も「戻ってきた時家はないぞ」とまで言ってしまうんだけど、実際はウォンカ新聞記事の切り抜きを飾っていたり。
実際に歯を見て息子だって分かるシーンも良いし、ウォンカが家を離れたあともしっかり手入れをしていたのが考え深い。

⚪登場人物
・ウィリー・ウォンカ
子供っぽい性格が好き。
歯科医の息子だから歯並びは綺麗なんだけど虫歯の原因のお菓子を食べさせないためのヘルメットみたいなのが凄い。ハロウィンの時に父親にお菓子を暖炉に入れられてしまうけど焼けなかったものがあってそれを食べてチョコレートの魅力にとりつかれる。

・チャーリー・バケット
誰よりも大人っぽい。
父親が働いていた歯磨き工場ででたパーツで工場の模型を作っていたのが印象的。ウォンカのチョコレートのせいで虫歯になる子供が増え、歯みがき粉の需要が上がり機械導入によって仕事を奪われてしまうのがちょっと切なかった。その後その機械を直す仕事に就くって言うのがシャレてる。
毎年誕生日にチョコレートが貰えるんだけどそれを家族に分けるっていう。優しすぎか。
チャーリーの祖父母達もそんなにたくさんは出ないけどキャラが濃くて好き。チャーリーがチケット当てた時寝たきりだったのに踊り出すおじいちゃん強い。もう1人のおじいちゃんは口が悪いけどチャーリーにいいアドバイスをしてくれたり。

・オーガスタス・グループ
肉屋の息子。母親も太っちょ。
チョコレートを食べまくっていてチケットを当てた時もチケットの一部まで食べてしまっていた。
チョコレートの川に落ちチョコまみれに。

・バイオレット・ボーレガード
とにかく優勝や1番が好きな女の子。
このキャラクターが1番好き。
ガム噛みの記録更新を狙っている。
試作品のガムを食べてブルーベリー色になり膨らむ。柔らかい体になっていて嬉しそうだった。

・ベルーカ・ソルト
ナッツ工場の令嬢。わがままで父親に頼みチョコレートを買い占め、工事の従業員にチケットを探させる。
ナッツを選別するリスを手に入れようとしてリスに襲われる。中身を確かめて空っぽだから捨てられたシーンが笑える。父親も助けに行き2人ともゴミまみれに。

・マイク・ティービー
頭の良さで1回でチケットを当てた強者。
転送機に勝手に入り小さくなってしまい。それを元に戻そうと直したのでペラッペラに。

⚪鑑賞
地上波で鑑賞。
地上波で鑑賞。
地上波で鑑賞。

⚪パンフレット所持
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