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エルストリー・コーリングのmichiのレビュー・感想・評価

エルストリー・コーリング(1930年製作の映画)
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テレビがまだ試験放送の時代、音楽あり漫才、コントありのショー番組に、たまにテレビの映りが悪くて奮闘するおじさんの図が挿入される映画。ハリウッドレヴィユーのエルストリー版みたいな。1930年のテレビはこんな感じだったのかな。テレビが映らない家のシーンをヒッチコックが監督したとのことで観たけれど、それはさておきショーが楽しい!

パートカラーになるところ、黄色いドレスが素敵。最初のカラーのところの歌が気に入ったけど、Ivor Novelloが作ったと何かで見たような…。
Teddy Brownという大きいおじさんのシロフォンが、軽やかな演奏で素晴らしい!魅せるテクニックもなかなか。スネアもユーモアが効いていて笑った。
シェイクスピアがやりたくて仕方ないおっさんの夢が叶った寸劇(じゃじゃ馬ならし)はカオスだった。

ヒッチコックが撮った部分は少しだけど、彼が関わったことで、今でもこうして作品が観られる状態になったんだろうなと思う。良かった。
みんながこんなテレビを楽しみにしていた時代、平和でいいなー。
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