ゾンビ映画あるあるや設定を、笑いへと変えたホラーコメディ。
小ネタがふんだんに盛り込まれているため、ジョージ・A・ロメロ監督の「ゾンビ」を鑑賞済みの方が、より本作を楽しめると思った。
しかし「ゾンビ」未鑑賞でも（私も未鑑賞組です）十分に楽しめる作品となっている。
アクションやロマンス、バディものといった様々な要素を詰め込みながらも、それらを見事ユーモアへと昇華させていた。
登場人物にゾンビというワードを言わせない監督のこだわりや、序盤のシーンで誰もが街の異常事態に無関心である社会風刺などが、本作をよりオリジナリティあふれる作品へと押し上げている。
「ベイビー・ドライバー」のような監督特有の音楽の使い方は、本作でも見受けられた。それと同時にQueenへの愛情の深さも。
ウイルス感染のシーンを見ると、嫌でも今現在の社会とリンクさせてしまうはず。
本作のようにユーモア溢れる作品を鑑賞することで、改めてユーモアの偉大さを痛感した。
