記録。
口に運ぶことで遂げる「愛」
シリアルキラー界屈指の知名度を誇る「ミルウォーキーの食人鬼」ことジェフリー・ダーマーの伝記映画。
あのハンニバル・レクターのモデルとなったダーマーは、1978年〜1991年の13年間で17人の青少年を殺害。その二つ名よろしく食人行為を行なっていたことが明らかになるやいなや全米を震撼させた。
そんなダーマーを演じるのは若き日のジェレミー・レナー。今やマーベルヒーローの彼もかつては殺人鬼を演じていたわけだ。
さて、肝心の映画の内容は正直面白くもなんともない。言ってみれば1人の殺人鬼が過ごした青春と同性愛の記録で、時間軸をちょこちょこ変えつつ綴られるストーリーは、意外な程静かで退屈。
あれだけの人物を題材にした映画としては不謹慎ながら刺激に欠け、それはともかくとしても、知的好奇心をくすぐられる事が全く無いという点において肩透かし甚だしい。
思うような残虐シーンは無く、あっても微グロ程度なので、ジェレミー・レナーを見るための映画としてはアリなのかもね。