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それを暁と呼ぶのkazu1961のレビュー・感想・評価

それを暁と呼ぶ(1956年製作の映画)
3.5
▪️JPTitle :「それを暁と呼ぶ」
ORTitle:「CELA S’APPELLE L’AURORE」
▪️First Release Year : 1955
▪️JP Release Date : 2021/04/23
▪️Production Country : イタリア・フランス
🏆Main Awards : ※※※
▪️Appreciation Record : 2022-213 再鑑賞
🕰Running Time : 98分
▪️Director : ルイス・ブニュエル
▪️Writer : ルイス・ブニュエル、ジャン・フェリー
▪️MusicD : ジョゼフ・コズマ
▪️Cast : ジョルジュ・マルシャル 、ルチア・ボゼ 、ジュリアン・ベルトー 、ジャン=ジャック・デルボ 、シモーヌ・パリ 、ロベール・ル・フォルト 、パスカル・マゾッティ 、ガストン・モド
▪️Review
🖋主人公の医師(ジョルジュ・マルシャル)の正義感とその反面の未亡人(ルチア・ボゼ)との人目を忍ぶ禁断の愛。この人間の複雑な二面性をうまく描いた作品です。ブニュエルはこんなラブストーリーを撮らせても凄く上手いのは意外でした。

🖋1955年に撮られた本作は監督通算18作目。1932年の『糧なき土地』以来23年ぶりとなるヨーロッパ回帰の作品で、シュルレアリストの旧友ジャン・フェリーとブニュエル自身が脚色。フランスとイタリアの合作という純ヨーロッパ映画でコルシカ島で撮影した作品でモノクロながらその海の美しさが伝わってくるような映像です。

🖋しかしながら、そこはブニュエル。やはり奇妙なメッセージが所々に挿入されます。主人公の二人が初めて結ばれた時には亀のクローズアップ。ニワトリが死の前触れとして登場したり、キリストを揶揄した絵が飾ってあったり、企業家や警察に対して反体制の姿勢を貫いたり、らしい演出は多く見受けられます。

🖋主人公のマルシャルは二枚目、ボゼは美しく、特にマルシャルは50年代における貴重な二枚目俳優として名を残すことになります。

🖋物語は。。。
地中海の孤島で、島の企業の雇われ医師として働くヴァレリオ(ジョルジュ・マルシャル)。島の生活に飽きた彼の妻はニースでの暮らしを夫にせがみ、静養のため一人親の元へ旅立ちます。ある日、ヴァレリオは往診先で若き未亡人クララ(ルチア・ボゼ )と出逢います。運命的な出逢いに二人は恋に落ち、人目を忍んで逢瀬を繰り返しますが。。。

▪️Overview (tsiteより)
地中海の孤島。雇われ医師のヴァレリオは若き未亡人クララと出会い、2人は劇的に恋に落ちた。人目を忍んで逢瀬を繰り返すヴァレリオたちだったが……。シュルレアリスト、ルイス・ブニュエル監督による悲恋物語。
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