クラフトマンパンダ

バックドラフトのクラフトマンパンダのレビュー・感想・評価

バックドラフト(1991年製作の映画)
4.4
もの凄く久しぶりに再鑑賞した。

過去2回程 観ていて元々好きな映画ではあったのだが今回観終えた感情は以前とは格段に違っていた。
単純に年齢を重ねてオッサンになったというのもあるし以前より生命の重みや人生に対しての考え方も当然変わってきているので当然といえば当然ではあるのだが、、

重要な場面での台詞が以前よりも胸に響く。
的確な言葉が見つからないけど生命の危険に晒されながら人を救う職業に就いている人の貫禄 凄みをキャストから感じた。
キャストの中に本物のファイヤーマンも含まれ主要キャストの2人は撮影前に1ヶ月間消防士と共に寝食をともにし、4人がスタントマン無しで撮影に挑んだと何かで見たけどその情熱が伝わってきた気がした。

俺は80年代マニアと云っていいくらい
80年代の音楽、カルチャー、勿論映画も
何より当時の空気感や匂いが大好きで、
なので80年代の映画は多少駄作でも
許せてしまうのですが『バックドラフト』
は1991年公開で湾岸戦争終結直後の作品なんですが映画には多分に80年代の匂いもあって自分は余計に胸にくるものが今観るとありました。
特に途中で流れるBruce Hornsby&The RangeのThe Show Goes Onは最高です。

本作のキャストも自分は良かったなーと思う。
主演2人は最初 他にオファーがあったようですがカート ラッセルとウィリアム ボールドウィンでハマってたと感じた。
特にブライアン役(弟)には当時人気も集客力も絶頂期のトム クルーズにオファーがきたようだけどトム クルーズは違う気がする。
後はジョニー デップやマットディロンにも。
いづれもピンとこない。
ただオーディションにはブラッド ピットやキアヌ リーブスも受けたという話で、ブラッドピットのブライアンはちょっと見てみたかった気もする。
ブラッド ピットはウィリアム ボールドウィンがバックドラフトに出演する為に降りた
『テルマ&ルイーズ』にその役にキャスティングされてブレイクのきっかけになった筈なんで結果としては良かったのかもしれませんね
ウィリアム ボールドウィンはその後は役に恵まれなかったのか特に代表作もない感じなのが残念。
スティーブン(兄)の別れた奥さん役の
レベッカ デモーネイの抑えめの演技も非常に良かったし、何よりロバート・デ・ニーロが脇を固めることで更にこの映画の深みが何倍にも増したのは言うまでも無い
と自分は思います。 笑