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ラビット・ホラー3DのMoviePANDAのレビュー・感想・評価

ラビット・ホラー3D(2011年製作の映画)
2.8
『TRAUMA -トラウマ- 』

清水崇監督と言えば、=『呪怨』のイメージ。これはもう伽椰子が監督の手を離れた今もこれからも、監督につきまとい続ける、まさに呪いのようなもの。そして、今や海を渡った『呪怨』ですが、やっぱりオリジナルのビデオ版は越えられません。

ただ、個人的には『呪怨』よりむしろ『輪廻』の方が優れた作品だと思ってます。先が気になる筋運びとしっかり怖い演出。『呪怨』はもうウケを狙いにいってるとしか思えない時がありますよね(^∀^;)

そんな清水監督ですが、近年は3Dやら4DXやらに照準を向けた作品作りに勤しんでいらっしゃいますね。で、ハッキリ言うとこの『ラビット·ホラー』は非常に惜しい作品でした。このフィルマークスでの平均スコアは2.2。正直、これは過小評価だと思います。ただ、ひとつ言えるのは“題”で墓穴を掘っている感があります。

喋る事の出来ない娘·満島ひかり。
日常に向き合わず絵本作りに没頭する父·香川照之。
演技派のこのふたりが出てくれてるんですから、監督は本来相当に得をしています(笑)そして、きっちり各々が役を熱演。満島ひかりが筆談で興奮して、香川照之に何かを訴えるところなんてそれはもうやっぱり釘付けになる演技。ちなみに撮影は世界的に有名な名カメラマンのクリストファー・ドイル。なんて、贅沢な…

普通この題を観て、ホラーとあって、3Dとまで記されていたら、やっぱりそこはアトラクション的なものを期待してしまうと思うんです。確かにそれを狙った場面はたくさん出てきます。ただ、話が非常に暗く尚且つせつない方向に進むので、上記の要素を期待したお客さん的にはどうしても期待外れとなると感じました。

このお話には大きな仕掛けがあります。強烈などんでん返しとまではいかないまでも、ボクも「そういう話だったのか!」とはなりましたよ(‘∀‘ )だから、やっぱりその辺も踏まえてボクなら『トラウマ』ってタイトルにするけどなぁ…。そっちの方がいいと思うんだけどなぁ…。

あと、清水監督は戦慄迷宮がホントにお好きですなぁ(*´-`)
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