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殺人狂想曲
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『殺人狂想曲』に投稿された感想・評価

都会の暴力、無関心、麻痺した精神、機能不全の社会、原作あるけどこれがアランアーキンの長編監督初作品というのに妙に納得。「愛すれど心さびしく」や「キャッチ22」のアーキンを思い出し、なんなら主演だってよかったのにとも思うが、これがエリオットグールドだからもう納得のキャスティング。信仰破綻した牧師はドナルドサザーランド、当のアーキン監督は神経症の刑事で登場。自分のみた映像は荒いけど、冒頭のベッドルームのシーンからわかるゴードンウィリスな撮影、いつか劇場で観られたらとても嬉しい。
4.5
暴力が記号化した都会というジャングルでの生き方が提示される、引き笑いするしかない不気味なラスト。中盤で結構衝撃的なシーンがあり、「えっ」とか思ってると見ているこっちも都会ナイズされていつの間にか沈静化される怖さ。風刺っぽくカリカチュアされているので悲惨さはないが、嫌な映画ではある。
相手無視で一方的にベラベラと喋る場面が多く、この片側通行のコミュニケーション不全は都会の人間特有の相手への関心のなさの表れであり、殴る蹴るといった暴力と同義。対するエリオット・グールドの主張しない生き方は間違っていはいなかったが、ニューヨークで生きていくには人間らしさを捨て野生化するしかないと、食べ物を散らして笑う。セントラルパークの穏やかな散歩で何を考えたのかと思うとゾッとする。
電気やロウソクの灯りをつける、消すという動作が何度も印象的に登場する。
Ryoji
5.0
クライテリオン・チャンネルのニューヨーク・コレクション(60年代・70年代)を掘り下げていて、これに出会いました。人生の不条理を突いてますが、自分にはリアルにも感じられました。「何かが起こる、それでも進み続ける、たとえ全てが理にかなってなくても」という。The Modern Jazz Quartetの "Skating in Central Park"が流れる場面があります。面白くもあり、同時に悲しくもある。

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