kazu1961

シュリのkazu1961のレビュー・感想・評価

シュリ(1999年製作の映画)
4.5
▪️Title : 「シュリ」
Original Title :「쉬리」
▪️First Release Year:1999
▪️JP Release Date :2000/01/22
▪️Production Country:韓国
🏆Main Awards :※※※
🕰Running Time:124分
▪️Appreciation Record :2020-290 再鑑賞
▪️My Review
この作品を観て、韓国映画の凄さを思い知り、そして韓国映画が好きになりました。
初めて観た時、ほんと衝撃的でした。こんなにすごい映画が作れるのかと。。。
なんと言ってもそのストーリー・脚本の秀逸さと素晴らしい演出。『シュリ』は“南北分断”という深いテーマを根底に置きながらも、民族的悲劇を普遍的ラブストーリーに見事に昇華させ、それに手に汗握るサスペンスと壮絶なアクションによって紡がれた完璧な作品になっていると思います。
その息つく暇のない迫力のある描写とリリカルな叙情性が見事にブランドされた映像に心揺さぶられます。中盤での驚き、そして壮絶で切ないラストシーン、何度観ても涙が溢れます。
熱帯魚のキッシンググラミーの演出も秀逸です。”つがいの片方が死ぬともう片方も死んでしまう魚”。。。どちらもなくてはならないもの。主人公ジュンウォンとミョンヒョンの関係性の比喩も絶妙です。
そしてやはり、2人の仲睦まじい様子を前半に多く見せつけながら、その後のサッカースタジアムでの最後の銃撃戦のシーンとなると、やはり涙が溢れます。どんなに好きあった者同士でも闘わなければならない民族的現実が描かれている点に涙が止まりません。
物語は。。。
1998年。韓国情報機関“OP”の情報部室長ユ・ジュンウォンは、相棒のイ・ジャンギルと共に、武器密売人イム・ボンジュからある情報を入手するために落ち合う約束をしますが、ボンジュは何者かに狙撃され即死しめす。現場の状況からジュンウォンは、北朝鮮の凄腕女性工作員イ・バンヒが事件に関係していると直感し、捜査を進めるうちに、バンヒがボンジュと組んで液体爆弾CTXを手に入れようとしていたことを突き止めますが。。。
キャストも素晴らしい!!特に若いソン・ガンボが観れるのも良いですね。
素晴らしい脚本と生身の迫力とSFXを駆使した撮影、照明、美術そして壮大なドラマを彩る音楽。これだけの作品が作れる凄さを当時感じた作品です。

▪️Overview
韓国に潜入した北朝鮮工作員と、韓国諜報部員との悲恋を描く。男と女の悲恋を美しく描く演出と、北朝鮮工作員と韓国諜報部員との壮絶なアクションシーンが高く評価された。監督はカン・ジェギュ、出演は、ハン・ソッキュ、チェ・ミンシク、キム・ユンジン、ソン・ガンホ。韓国では1999年2月13日に公開され、韓国国内で観客動員数621万人という当時の記録“タイタニックを超える)を樹立、一種の社会現象を巻き起こした。
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