最強教師がテロリストと戦う・・・・・はず?


人間核弾頭ドルフ・ラングレンが何と(特殊部隊出身の)高校教師役!
さすが大学出のインテリ空手家。ちゃんと授業シーンもあります!
その内容は、「ベトナム戦争では兵力が全てではなかった。では何が勝利のために大切だったのか?それは信念だ!」
というもの。さすが軍人あがりの先生です。
担当が歴史と体育!なんだか180度ちがう科目を担当していますが、主に戦争の歴史を教え、あとは体育で生徒をしごく・・・といった風なのでしょうか?
体育の授業は、生徒にバスケをさせて自分はさぼってましたが・・・(汗)
しかも、ドルフ演じるデッカー先生は、女性教師(割と美人さん)と学校内でイチャイチャ・・・どころか本番行為を行っているばかりか、「こんなバカな生徒ばかりの監獄みたいな学校はやめて、もっと給料の良い仕事に移るよ」と校長に辞表をたたきつける始末。
はっきり言ってダメ教師のような気がしますが、一部の女生徒からは「格好いい!」と慕われている人気者だったりもします。

さて、そんなデッカー先生の勤務最終日、校長は居残り授業を担当してほしいと頼んできます。
辞表を出しちゃった手前、断りにくくなってしまったデッカー先生は仕方なく了承、数人の落ちこぼれ生徒(何と妊婦含む)の面倒をみることに。
すると、何やら怪しげな連中が学校を監視しているじゃありませんか。
「高校を使うなんて頭いいだろう?完璧な計画だぜ」
やたらと軽そうなホストみたいな男と、赤毛の女。
彼らは、とある犯罪計画を実行しようとしている凶悪なテロリストだったのです。
メチャ頭の悪そうな暴走族みたいな風体のチンピラ二人組と合流したテロリストは警備員を殺害し、学校施設を占拠します。
ここまでは良かったのですが、なにしろボスニアで鳴らしたデッカー先生が居残っていたわけでして、そんなの計算外。
仕方なく、テロリストはデッカー先生や生徒たちも抹殺しようと動き出します。

まあ、あとはドルフ無双がはじまって、テロリストどもが為す術もなく全滅してハッピーエンドなのかと思いきや、まったくそんな風にならなかったりします。
ドルフ無双がみたいのに!このジャケ絵と煽り文句からはドルフ・ラングレンが大活躍するとしか想像できないじゃないですか。
なのに、何故か生徒たちの方が活躍するという(汗)。
デッカー先生も色々と戦ったり逃げたりと忙しくはしますが、活躍するのは最後の方だけで、あとはピントの外れたことをドタバタとやっているようにしか見えない体たらく。
相手が正直いってチンケな奴らだったから良かったものの、もっとちゃんとしたテロリストが敵だったらデッカー先生、戦闘開始五分で死んでいそうな勢いです(汗)。
生徒が学校でテロリストと戦う映画っていうと「トイソルジャー」や、故コリー・ハイム主演の「トイソルジャー'96」「トイソルジャー'97」などがあって、どれも個人的に好きな方ですけれど、本作は主演がドルフ・ラングレンなんだから、やはりここは先生にもっと頑張ってほしかった。

それに、生徒が活躍するといっても、体育館での攻防戦なんてヤバいぐらいにユルユルでグダグダでボケボケだし。
テロリストのネーちゃんなんてルックスは美人だけど、とにかく何発撃っても全く当たらないほどの射撃オンチで驚いちゃいますよ。
こんなんでよくテロリスト稼業やれるもんだ(苦笑)。
笑うしかないのは、爆弾のタイマーが動いて「あと二分で爆発する!」って絶体絶命な場面でどうするんだと思ったら、信じられないぐらい頭の悪い方法で助かるんですけど、この爆弾仕掛けた奴はとんでもないアホだよ!普通は一度動き始めたタイマーは解除しないと止まらないでしょ。
だから解除方法が難しくなるようにセットしなきゃいけないのに、まさかの○○○の○○押しで止まるなんて、映画史上類を見ないバカな爆弾解除シーンがみられるのが本作です(苦笑)。

そもそも、なんで高校が狙われたのか全然わからないし、デッカー先生のボスニアでのトラウマもあまり絡んでこないし、せっかく戦友の現警官が出てくるのに、そんなおいしいキャラクターも活かしきれていないし、慕ってくれていた女生徒は車のトランクに入れられたままだし、生徒を守らなくちゃならないのに銃を与えちゃって、あまつさえ助けてもらっちゃうし、しかも何人か生徒死んじゃうし、車で校内を爆走したまではよかったけど結果的にデッカー先生が死にそうになっただけで意味なかったし、生徒役の俳優さんが演技下手っぽいし、どいつもこいつも高校生には見えないし、敵も味方も頭がよく見えるキャラは一人も見当たらないし・・・
と、下手こいている部分は枚挙にいとまがない。

でも、こんなどうしようないボンクラ映画なのに、不思議とそこまで嫌いにもなれないというか、あまりにもダメすぎて逆に愛おしいというか。
男なので母性本能なんて持ち合わせておりませんが、ダメな子ほどかわいいと良く言いますから、もしかしたらそんな感じなのかもしれません。
少なくとも、序盤の導入部はそんなに悪くなかったと思います。
雑な脚本と緩い演出をもっとシャキっとさせて、ドルフが全盛期のように動ければ、「ダイ・ハード」フォロワーとして化けたかもしれませんね。


セルDVDにて

• #ドルフ・ラングレン先生の実践授業

高校教師×ドルフ・ラングレン！

軍人から高校教師に転職したドルフだったが放課後の学校にテロリストが侵入、数名の生徒と共に反撃に出るが…というストーリーの概要を聞くだけで笑えてくるザ・脳筋バカ映画！ちなみにタイトルの「ディテンション」は「居残り」を意味します笑

まず全世界の男子が1度は妄想したことがあるであろう学校でのテロリストとの対戦を実現させたのは賞賛に値する！生徒もただのヤンチャ坊主だけでなく妊娠してる子がいたり、車椅子の子がいたりしてバラエティに富んでいて良い！

しかし、ドルフ主演アクション映画として観ると少し物足りなさを感じたのも事実。先生が誰もいない設定で完全に生徒VSテロリストの『ホーム・アローン』状態に振り切るか、生徒を全員人質に取られたドルフがテロリストを1人ずつ血祭りにあげていく『ダイ・ハード』状態に振り切るか、どちらかにした方がもっと面白かったかもしれない。

最初のうちは大丈夫だったけど後半に行くに従って敵が全員バカすぎるのと、あまりにも銃弾を外しすぎなところが徐々に気になってきてしまった。改善の余地はかなりあるけど、現状これはこれで個人的にはかなりアリな作品だったと思う！

ちなみにメイキングを見たらドルフが「アクションは慣れてるけど教師を演じるのが難しかった」という、普通の俳優とは真逆な脳筋回答をしていて笑いました。ドルフって本当はフルブライト奨学生というかなりの天才人間なのに…笑

D・ラングレンが高校教師役という鮮度がちっとも活かされてない凡作ハイスクールアクション(笑)

とにかく全編に渡って迫力の無いアクションシーンと命中率が著しく低い銃撃戦ばかりで出来が良くなかった❗

ヘロインの密輸に学校を利用するテロリスト側も知能が低いチンピラばかりでちっとも強くないしラングレンもあんまり活躍少ないのがストレス❗

居残り授業で閉鎖的な校内をいかに脱出するかというスリルも見せ方がヘタ過ぎて生徒達がとりあえず行き当たりばったりで逃げる為､緊迫感も感じないなｗｗｗ

電動車いすVS.ハーレーを校内で行うシーンは､ちょっと楽しめたが荒唐無稽過ぎるし何よりD・ラングレンが教師役というアイデアが全く活かしきれていない❗
恐らく見きり発車で撮影スタートしたに違いない(笑)