ペコリンゴ

翼のない天使のペコリンゴのレビュー・感想・評価

翼のない天使(1998年製作の映画)
3.8
記録。
愛する祖父亡き後、少年は神を探す。

M・ナイト・シャマラン監督、『シックスセンス』で映画界を席巻する前年の作品。日本劇場未公開。

主人公の少年ジョシュアは大のお爺ちゃん子。亡くなった「じじ」が天国で元気に暮らしてるかを尋ねるために、神様を探す任務を自らに課す。

これは心が洗われますよね。心の洗濯。シャマラン作品によくある大どんでん返しも無ければ監督本人の出演も無いけど、真っ当に清々しい良い映画だと思いました。

何もかもが、或いは特定の何かがそれまでと違って見える。そしてそのことに気づきなんらかの感動を覚える。大人になって久しいと、そんな感覚になれること自体少なくなる。

子供の成長と大人の成長はきっと何かが違うんだろうなと思いながらも、意図的に物の見方を変えることは大人にもできるはず。色んな側面を見ようとする心持ちはきっと人生を豊かにする。

今、こんな世の中だからこそ「Wide awake」の機会は溢れてるのかもね。