二代目若親分の作品情報・感想・評価

二代目若親分1969年製作の映画)

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3.3

「二代目若親分」に投稿された感想・評価

これまた市川雷蔵を引き継ぐべく東映から大映にレンタルされた松方弘樹の主演作。今度は、これも雷蔵の当たり役「若親分シリーズ」のリメイク(続編でもリブートでもない)。より正確に言うと、雷蔵版第1作「若親分」と第3作「若親分喧嘩状」のミックス。しかも、若親分の母親役は、雷蔵版と同じ原泉。よほど息子運の良い人である。「忍びの者」「眠狂四郎」「若親分」と雷蔵の人気シリーズを受け継いだということは、「陸軍中野学校」も予定されていたのだろうか。見てみたかった。

しかし、ここまで露骨に二番煎じを演らせるとは、よっぽど雷蔵の抜けた穴は大きかったと言うことか。藤村志保が何かのインタビューで答えていたが、雷蔵の死によって、撮影所にはもの凄い喪失感が漂っていたという。単に、会社の調子が良くないときに看板役者を失ってしまったため「何とか盛りしてお客さんを取り戻そう」といった経済的理由だけではなく、「We miss Raizo(居なくて淋しい)」といった精神的な喪失感を躍起になって埋めようとしているようにも感じるが、さすがに感傷的に過ぎるだろうか。

内容的には、物語に脂肪分が少なく旨みに欠ける。雷蔵版を無かったことに出来ず比較を免れない以上、同じことをやっても仕方が無いのにと感じる。ただ、しっかり作られているので悪いワケでは無い。