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高慢と偏見の留のレビュー・感想・評価

高慢と偏見(1940年製作の映画)
1.1
気持ち悪い衣装、どうにかならなかったのか?
まるで「風と共に去りぬ」の登場人物達を見てるよう。これ1940年MGM製作ってことは前年の"GWTW"の衣装使い回してたりして。コリンズのタキシードとか、牧師じゃないでしょ?キャサリン夫人の司書だとか言ってるけど。
とにかくイギリスの匂いとは無縁で、1940年代のハリウッドはこんなものをオースティンとみなしていたのか?
おそろしいのはこれの美術がオスカー受賞してること。

ただ、ローレンス・オリヴィエは見た目、ダーシーっぽい。コリン・ファースが究極のダーシーだけど、ローレンス・オリヴィエも許容範囲内。キャロライン・ビングリーやキャサリン・ド・バーグ、嫌われ役も実にいやらしく演じている。
残念なのがグリア・ガースンで、彼女は存在そのものが「夫人」で堂々とし過ぎ。ミス・キャストの見本。

野外パーティでリジーとダーシーが弓を射るシークエンスは楽しい。大嘘だとしても。

ラストがどうにも気持ち悪く、キャサリン夫人がいい役にとか、メアリーにロマンスがめばえたりとか当時のハリウッドの低劣さの見本のようなもの。愚劣!
ただ時代なんだろうなぁ。
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