2024/02/08鑑賞。52点。
本作でニコラス・ケイジが演じたエディは、【キング・ホステージ】という作品にも現れる。作中では死んだことになっているが、【キング・ホステージ】ではミシシッピ州の裏社会を牛耳る犯罪組織のボスに君臨している。
※どう考えても生きてるわけないような死に様なのだが・・・
また、主役は元々ヴァル・キルマーになるはずだったが、彼が監督のクリストファー・コッポラと揉めたのでマイケル・ビーンが主演を務めた。
〈あらすじ・ネタバレあり〉
ジョー・ドナン(演. マイケル・ビーン)は、父・マイク(演. ジェームズ・コバーン)と組んで標的を騙す詐欺師。
ある時ジョーとマイクは、"ブツの取引があるから5万ドル用意してくれ"とカモの男に5万ドルを用意させる。
ジョーは男を連れてくる仲介役、マイクは取引相手役。あらかじめ組んでいた汚職警官たちが取引中に突入してきて、驚いたカモが逃げたら金を騙し取れるという算段。
詐欺だと勘付かれずに本物っぽく演出するため、ジョーとマイクは空砲で銃撃戦をする。しかしジョーの銃には何故か実弾が装填されており、父・マイクは撃たれて死亡する。
「双子の兄・ルーが奪った"ケーキ"を取り返せ」と言って息を引き取る。
初めて叔父の存在を知ったジョーは、父が明かそうとしなかった過去を知るため、そしてルーからケーキを取り返すためカリフォルニアに向かう。
ジョーが町でルーを探していると、彼の方から接触してくる。ルーの右腕・エディ(演. ニコラス・ケイジ)から町を案内してもらうことになったジョー。
エディの恋人・ダイアンは、一目見てジョーを気に入り、出会った夜にセックスする。
エディが3ヶ月もの間失敗続きだった取り立ての仕事を、ジョーは成功させる。
ベイビーという巨体のチンピラがルーから1500ドル借りており、ジョーは1人で金を取り返したのだ。しかし、実際のところその金はジョーが自分で用意したもの。
取り立てのカラクリを知ったエディはその直後、裏通りで殺されかけて返り討ちにする。
ボスのルーが仕組んだと早とちりしたエディは彼のことを殺そうとするが、別件でルーを訪ねてきたジョーがエディを殺す。
ルーは、"ダイヤモンドを取り扱う裏社会の鑑定士・ヴィクターを標的とする詐欺計画"を進めており、死んだエディの役割はジョーが担うことになる。
その計画とは、父・マイクが死ぬ原因となった手法と同じやり方。
ジョーは仲介役、ルーは取引相手役。ルーの部下がFBI役に扮して取引中に突入し、騒動に乗じて金を持ち逃げする算段。
やはりこの計画でも、詐欺だと勘付かれずに本物っぽく演出するため空砲でルーを撃つことに。
ジョーは、ハスラーのグリップ(演. チャーリー・シーン)とビリヤードで対決して負ける。
ダイヤが装飾された時計をグリップに渡すが、彼は本物か確認すると言ってヴィクターに時計を鑑定させる。
時計自体はヴィクターとの接点を作るためにルーが用意したもので、負けるためにビリヤード対決に挑んだのだ。
"ダイヤモンドの取引をセッティングする"とヴィクターに取り入ったジョー。
計画はうまく進むが、ジョーはトラウマから父に瓜二つであるルーを撃てず・・・。
銃撃戦が始まり、ジョーは金を持ってその場から逃げる。
ジョーは、メリーゴーランドでダイアンを見かけて近寄る。
死んだはずの父・マイク、彼の友人である詐欺師・ピート(演. ピーター・フォンダ)とフランクも現れる。
実はマイクとピート、フランクの3人はジョーを利用してルーから金を奪う計画を実行したのだ。ダイアンも買収されていたが、彼女は途中から本当にジョーを愛していた。
ピートとフランクは分前を受け取って姿を消し、ダイアンも金を受け取ると去って行く。
"ケーキ"とは、ジョーの母・イヴのことで、彼女はかつてルーに殺されていた。
マイクの狙いは、兄を殺して金を奪うことであり、そのためには実の息子さえも欺いて利用した。
ジョーは父との決別、そして詐欺師の引退を決めて1人闇へと消えて行く。
