Same

レプティリアのSameのレビュー・感想・評価

レプティリア(2000年製作の映画)
2.8
トビー・フーパー御大が贈るワニワニパニック映画。
前から見たいと思っていてアマプラにあったので喜んで観てみたんですが、あれ?これ過去に見たことありましたわ笑
見た映画はほぼ忘れることはないのに忘れてたなんて…

大学生仲間で湖に遊びに行き、船の上でパーリィーナイトする予定が、湖に住む伝説の巨大ワニに襲われるというストーリー。いや、でもこれあらすじ説明するほどのこともないです笑
ワニワニパニックといえばレイクプラシッドもほぼ同じあらすじですし。
ワニが人を襲い出すのが卵を割られた恨みってあたりも、ライオンみたいな唸り声あげるのもジョーズからの引用ですもんね。王道一直線。

それにしてもじんわり良い、味わい深いB級モンスターパニックに仕上がってます!映画の中ではフラットドッグと呼ばれていた巨大なナイルワニがガシガシ登場します。
実物大のデカイワニ模型を作って撮影してるのがたまりませんね!
水中を硬直したまま真っ直ぐに泳いで、体を一切くねらさずすーっと鼻から突進して船にゴチゴチぶつかるのがいい!ハリボテ最高!
それに比べてCGパートのヘボさが笑えます。CGワニがよちよち歩く姿は可愛い笑
これの数年前に公開されたアナコンダもCG浮いてたし、この頃はまだCG表現黎明期ってことかなあ。個人的には見せないという逃げは使わずガンガン見せたのは好感度高いです。

2000年ってまだこんな完璧に型にハマったB級映画の時代でしたっけねー。トビー・フーパーは過大評価されちゃってて、この映画くらいが丁度彼のリアルな実力が発揮されてていい感じです。
一見なんの特徴もないありがちなB級の様に感じますが、ちゃんと人物の描き分けが出来ていて、主人公、彼女、ワンナイト女、ボンクラお祭り野郎の友人など、それぞれの人間関係をすんなり理解させるんですよね。
この手の若者が田舎で酷い目に遭う映画は1万作くらいありそうだけど笑、誰がどんなやつかわからないままポンポン死んでいって、誰にも感情移入できなかったなんて良くあるんですよ、でも今作は誰がいつ喰われたのか理解できます。まあ主人公もクズなので彼女以外には感情移入はできないんですけど笑

ハリボテのときの大きさとCGの時の大きさが微妙に違うのも要チェックですよ。急にワニが空飛んだりするトビー・フーパーのサービス精神を存分に楽しんでください!
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