グログロハイテンションスプラッター！！
いいっすねー、グロいんだけど見る前に期待してたより全然シリアスじゃなくて、お笑いスプラッターになっちゃう一歩手前という感じ。
ホラー慣れしてない人にはキツイでしょうけど、ホラー好きならノリノリで見られると思います。ここまで血糊たっぷりでゴアシーンを避けないで見せてくれる映画もあまり無いので楽しかったです！
適度にネタバレしますのでお気をつけて！
ストーリーはごく簡単で、感染すると脳が侵され、理性がありながら衝動を抑えられなくなるというウイルスが蔓延し、町が大パニックになり、離れ離れになったカイティンとジュンジョーという恋人同士が出会うまでを描いた映画です。ゾンビ化したように見える感染者はやってる事を理解しつつ止められず涙を流すんだけど、笑顔で人を殺し、噛みちぎり、レイプして好き放題するようになっちゃう。
いい具合にニタニタした不気味な表情の感染者が、あらゆるシチュエーションで残酷さと性欲を丸出しにして襲ってきます。
この映画、結構性欲の方がやばいことになってて、傘をぶっ刺して目玉を引っこ抜いた眼孔にあれをぶち込んで、みたいなど鬼畜な所業が出てきます。監督さんなかなかのど変態だなあ。胸糞悪い。
恋人2人は大変な目に遭いながらようやく出会うのですが、彼氏の方は感染してしまっていたのでした。感染者となったジュンジョーと、柵越しに会話をするカイティンの最後の会話にこの映画のテーマが描かれています。
コロナ禍の中作られた今作は社会風刺や非常事態で露わとなる人間性がブラックユーモアとして（だいぶひどいですけど笑）描かれています。
ジュンジョーはウイルスに侵されながらも、カイティンへの愛を口にします。
それこそがクソみたいなこのパンデミック世界の小さな希望ということなんでしょう。
その後にブラックなラストを迎えたとしても、ここに小さな監督の良心を見ました。
