死屍累々とした農場が描かれた禍々しいジャケットを見てそれなりに期待していたのですが、あまり面白くなかったです。
怖がらせ方としては日本の心霊系に似たスタイルで、毎日毎日ちまちま迫ってきて少しずつ自分の存在を匂わせていく、めんどくさい悪魔だか悪霊だかに追い詰められていく家族を描いたよくあるものでした。
ジャケットビジュアルから、もっとパワフルに攻めてくる圧倒的な悪意であって欲しかったんですけどね。
父親の具合が良くないという話で、実家に帰った兄妹が父の看病をしている母の異変をきっかけに、この家を侵略してくる何者かに襲われるというお話。あとはよくある展開です。
この家族（家）をターゲットに決めた悪意はどこからきたものなのか。荒涼とした田舎の農場というロケーションは素晴らしいのに、土地の歴史や自然の深さは描かれていないので説得力を加味することもなく、終始ほぼ家の中だけで話が進みます。
見どころとしてはちょこちょこあるゴア描写なんでしょうけど、あまり特撮の出来が良くなくリアリティに欠けるのも残念。
どうせ唐突に現れた悪意なんだから、もっと強引にパワフルにめちゃくちゃやってほしかったです！
