河豚川ポンズ

燃えよNINJAの河豚川ポンズのレビュー・感想・評価

燃えよNINJA(1981年製作の映画)
3.0
海外の忍者観、全部こいつのせいな映画。
パッケージからしてどうしてこんなのを観たのか自分でもよく分かりませんが、見終わって色々調べたらネタの嵐な映画でした。

日本で忍者としての修行を積み、ついに免許皆伝まで得たコール(フランコ・ネロ)は、兄弟子のハセガワ(ショー・コスギ)に外国人だということに反感を買われながらも、師匠に見送られてフィリピンに渡る。
フィリピンでは軍属時代の戦友であるフランク(アレックス・コートニー)とその妻メリーアン(スーザン・ジョージ)に会いに行くために小さな村と農園に向かっていた。
しかしその村はベナリウスという富豪によってゴロツキに荒らされ、人々は減る一方でフランクたちも頭を悩ませていたのだった。

序盤から忍ぶ気の全く感じられない赤忍者と白忍者のバトルで始まり、そのくせ地面に仰向けで寝てもバレないという驚異のステルス能力を発揮する忍者たち。
刀や釵、手裏剣ならまだしも、ヌンチャクを出してきた時にはさすがに頭を抱えました。
でもストーリーは普通というかほどほどのテンポの良さでストレスが無いのが不思議です。
斬新な煙玉の使い方や妙に壮絶なラストは見所だと思います。

製作・配給はチャック・ノリス御大を売り出したキャノン・フィルムズで、この映画はその初期に近い作品です。
ハセガワ役のショー・コスギはみんな大好きケイン・コスギの父で、この映画が初出演なのですが、これを皮切りに様々な映画に出演し、有名になります。…主に忍者で。
そしてこの映画の妙な忍者観のお陰で海外のよく分からん忍者が生まれることになりました。
印の結びとかやってるだけマシですが、白忍者はいつみてもおかしい。

自分はレンタルDVDで見ましたが最近blu-rayが出たようなので、 そんな物好きな人もいたもんなんだなあと感心します。