河豚川ポンズさんの映画レビュー・感想・評価

河豚川ポンズ

河豚川ポンズ

NOPE/ノープ(2022年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

後半からの盛り上がりが異常なホラー映画。
この感覚、「来る」を観た時のそれに近いかも。

ハリウッドにほど近いカリフォルニアのとある牧場。
そこはかつて世界で初めて撮影された映画の撮影モデルとなった馬
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MEN 同じ顔の男たち(2022年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

監督の作家性と個性が大爆発した映画。
これがアレックス・ガーランドの本気か…遠いな…

夫ジェームズ(パーパ・エッシードゥ)の投身自殺を目撃してしまったハーパー(ジェシー・バックリー)は、療養のために
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ザ・メニュー(2022年製作の映画)

3.9

一品一品、怨念を込めて作りました、な映画。
こういう観ていて何とも居心地が悪くなるというか、ひたすら不穏な映画って最近の流行りなんだろうか。

超有名シェフであるジュリアン・スローヴィク(レイフ・ファ
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チケット・トゥ・パラダイス(2022年製作の映画)

3.9

思ってたより無難に面白かった映画。
卒業旅行に行った娘が現地から結婚報告してきた、ってさすがにどんな親も初手から受け入れるのは無理でしょ。

20年前に離婚したデヴィッド・コットン(ジョージ・クルーニ
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ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー(2022年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

偉大な王ティ・チャラとチャドウィック・ボーズマンへの追悼のための映画。
ネイモア・ザ・サブマリナー、ソー並のパワーに加えて、海も空も自由自在に動き回れて、その上帝国をまとめ上げるカリスマ性を持ってると
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RRR(2022年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

ストーリーも画面の圧も俳優の顔も全部濃い目マシマシな映画。
カレーうどんの上にトンカツとオムレツとエビフライが乗ってきたような、要するに胸焼けするような余韻。
でもインド映画って時間が長くて、よく踊っ
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バズ・ライトイヤー(2022年製作の映画)

3.5

アンディ、あの歳で渋い趣味してるなって映画。
特殊相対性理論によるウラシマ効果で歳を取るって設定が序盤の導入から使われている映画観て、バズ・ライトイヤーの人形が欲しいってなるの、SFオタクとしての素養
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THE BATMAN-ザ・バットマンー(2022年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

探偵、そして恐怖の象徴としてのバットマンな映画。
Twitterとかでよく見る「孤独のグルメ」の「こういうのでいいんだよ、こういうので」の画像みたいな気持ちになってた。

ハロウィンに沸くゴッサムシテ
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スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム(2021年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

ファンサービスがうますぎる映画。
あんなこと良いな、出来たら良いなを真面目に全部叶えてくれるスタンス、嫌いじゃないよ。

前作「スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム」のラスト、ミステリオ(ジェイク・
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トップガン マーヴェリック(2022年製作の映画)

5.0

トム・クルーズの俳優人生の総括みたいな映画。
トム・クルーズ、齢を重ねるごとにアクションへの執念みたいなものが増してる気がする。

アメリカ海軍のエリートパイロット養成学校「トップガン」。
そこで空中
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ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密(2022年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

もうダンブルドアが主人公で良いよって映画。
まあ実際一番見たかった話ではあるんだけど、それなら最初からもうちょい割り切ってほしい。

魔法使いによる世界の支配を目論むゲラート・グリンデルバルド(マッツ
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シャン・チー/テン・リングスの伝説(2021年製作の映画)

4.0

前半カンフーアクション、後半ドラゴンボールな映画。
何であれ、ハリウッドでお金のかかったカンフーアクション映画が見られることは良いこと。

サンフランシスコでホテルマンとして働くショーン(シム・リウ)
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キングスマン:ファースト・エージェント(2020年製作の映画)

4.2

ラスプーチンが一番見どころさえある映画。
コメディ面においてもアクション面においてもラスプーチンが大活躍すぎでしょ。

時代は第一次大戦直前の1914年、英国貴族のコンラッド(ハリス・ディキンソン)は
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ラストナイト・イン・ソーホー(2021年製作の映画)

3.9

イタコ探偵物語㏌ロンドンな映画。
ジャンルが一応ホラーだったから身構えてたけど、案外そこまででもなかった。
でも人によっては無理なシーンはありそう。

ファッションデザイナーを目指して、イギリスの片田
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エターナルズ(2021年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

マーベル世界の神話な映画。
ハリウッドに渡ってもマ・ドンソクの必殺技はやっぱり平手打ち。

7000年前の地球、惑星オリンピアからやってきたエターナルズたちは、上位存在“セレスティアルズ”のアリシェム
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ゴジラvsコング(2021年製作の映画)

4.2

みんな大好き大怪獣プロレスな映画。
シリーズを追うごとにどんどん頭悪くなってるのが最高。

ゴジラとキングギドラの戦いから5年、髑髏島の頂点であるキングコングは研究機関「モナーク」によって調査目的で髑
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クルエラ(2021年製作の映画)

4.3

ファッション×ハードロックな映画。
率直に、コロナ禍のせいで公開が遅れて、そこまで話題にならなかったのが残念だったな。

生まれつき半分黒、半分白の変わった髪を持つエステラ(エマ・ストーン)は、仲間の
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ブラック・ウィドウ(2021年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

いろいろと物足りない映画。
MCUのフェーズ4として1発目!しかも久しぶりの映画館!と思って勝手に期待値上げすぎたのがまずかった。
ここでの感想はMCUの沼から聞こえるうめき声として流してください。
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フリー・ガイ(2021年製作の映画)

4.4

ゲームのモブが自分の人生の主人公になるまでの映画。
20世紀FOXがディズニーに買収されてよかったというパターンを初めて見た気がする。
もはや監督のショーン・レヴィと主演のライアン・レイノルズの悪ノリ
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DUNE/デューン 砂の惑星(2020年製作の映画)

4.1

古典SFスペースオペラの代表な映画。
「スター・ウォーズ」シリーズのアイデア元の一つとは聞いてたけれど、見れば納得という感じだったな。

西暦10190年、帝国が宇宙を支配する時代、大領家のアトレイデ
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バック・トゥ・ザ・フューチャー PART2(1989年製作の映画)

5.0

過去だけにとどまらず未来まで、そしてやっぱり過去に行き着く映画。
シリーズの中だとこれが一番SF然としてて一番好きですね。
興行成績も日本だけPART2が一番良かったみたいで。

現在の時代を守る冒険
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バック・トゥ・ザ・フューチャー(1985年製作の映画)

5.0

いつ観ても何万回観ても名作な映画。
ここまで皆が口を揃えて面白いって言う映画はそうそうなかなか無いと思う。
金曜ロードショーでの放映に全力で乗っかっていくスタイル。

1985年のある朝、カリフォルニ
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9人の翻訳家 囚われたベストセラー(2019年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

まさかの実話が元ネタなサスペンスミステリー映画。
「ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密」とか、最近劇場で公開してくれるミステリー映画が増えてきて、推理もの好きにとっては嬉しい限り。

世界的人気を
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スーパーティーチャー 熱血格闘(2018年製作の映画)

3.7

学園ものドラマの総集編2時間スペシャルみたいな映画。
観てる最中に「あれ、これって元ネタが香港とかでドラマとかなんだっけ?」とか本気で思った。

舞台は香港、中高一貫の徳智学園ではここ数年大学への進学
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リチャード・ジュエル(2019年製作の映画)

3.8

暴走する正義感に巻き込まれた不運な男の映画。
主演のポール・ウォルター・ハウザーを見るたびに、「ズートピア」のクロウハウザーがめちゃくちゃ脳裏をよぎるのは一体何なんだろう。


持ち前の正義感の強さか
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ハーツ・ビート・ラウド たびだちのうた(2018年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

新たな世界へと駆け出していく応援歌みたいな映画。
最近はキツイ話の映画ばっかり見がちだし、世の中もこんなことになってるから、こういう優しい映画は脳と心にとても良い。


ニューヨークの片隅にある小さな
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サマー・オブ・84(2017年製作の映画)

4.2

連続殺人鬼もきっと誰かの隣人な映画。
劇場で観た分がまだざっと数えて10本ぐらいあるけど、ここらでDVDで観て面白かったやつを。
ジャンルがホラーだったから二の足を踏んで観れなかったけど、自分でも全然
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パラサイト 半地下の家族(2019年製作の映画)

4.1

下地は格差社会、そしてさらにその下には…な映画。
「新感染 ファイナル・エクスプレス」といい、アカデミーまでもぎ取る韓国映画界の底力は本当にすごい。


路面の脇から小さく覗く窓、半分地下に埋まったよ
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フォードvsフェラーリ(2019年製作の映画)

4.4

スクリーン越しに汗とガソリンと排気ガスの匂いがしてきそうな映画。
もう公開が終わったものを言ってもしょうがないんだけど、臨場感が半端なくて絶対に劇場で観るべきタイプのやつ。


時は1960年代、アメ
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ダンス・ウィズ・ウルブズ(1990年製作の映画)

4.0

ネイティブアメリカンたちとの心温まる交流の映画。
ここ最近ケビン・コスナーがかなりマイブーム。
ようやく感想が2020年に観た分に入ったと思ったら、もう年度変わりの時期になってしまった。


時代は南
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ジュマンジ/ネクスト・レベル(2019年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

ネクストレベルというより追加コンテンツみたいな映画。
たぶんSONYもここまで1作目があんなにヒットすると思ってはいなかったのか、突貫工事で続編しました感がすごかった。


呪われたゲーム「ジュマンジ
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スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け(2019年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

結局新しいものを何も生まなかった映画。
J・J・エイブラムスには同情するところはあるけど、それでも3部作通して話の筋がブレブレすぎだよ…


ファースト・オーダーによってレジスタンスが敗走してから1年
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シティーハンター THE MOVIE 史上最香のミッション(2018年製作の映画)

3.8

実写化ってこういうことを言うんだなって映画。
あまりに馴染み深すぎて、他人の家のごはんなのに味噌汁が実家と同じ味みたいな奇妙な感覚に襲われた。


「シティーハンター」、依頼さえあれば探偵、ボディーガ
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ファイティング・ファミリー(2019年製作の映画)

4.2

スポ根?いいえ、ハートウォーミング・ファミリーコメディ・レスリングな映画。
後にも先にもこんなジャンルになりそうな映画はこれだけだわ。


イギリスに暮らすべヴィス一家は家族で小さなプロレス興行行う、
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アイリッシュマン(2019年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

おじいちゃんたちの終活みたいな映画。
そのおじいちゃんたちが名だたる名優&名監督だからすごい。
しかもそんな映画をおじいちゃんたちが一番嫌ってそうなNetflixが出してきたからこれまたすごい。
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エンド・オブ・ステイツ(2019年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

ついに標的が大統領じゃなくてしまった映画。
最大の問題がシークレットサービスの主人公であることに気づいてしまったの、この手の悪役では一番賢いのでは?

シークレットサービスでありながら、アメリカ、そし
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