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私の少女時代 Our Timesのmimitakoyakiのレビュー・感想・評価

私の少女時代 Our Times(2015年製作の映画)
4.2
台湾モノって馴染みがなくて、15年くらい前に深夜に放送してた「花より男子」の台湾版ドラマの「流星花園」にどハマりして、ちょうど簡易保険の満期が来たのでDVDボックスセットを買ったくらいですかね。

この作品、ありがちな少女漫画のような王道のラブコメで、まあベタもベタなんですよね。
オーバーアクションだし、いつもならこういうの苦手だし興味もわかないんですけど、人になんと言われようと、面白かった‼︎
めっちゃ好き!
胸キュンですよー。

仕事や恋愛で上手くいってないOLが、ラジオから流れて来たアンディ・ラウの曲を聴いて、何もかも一生懸命だった高校時代を思い返すという話です。

台湾の90年代の高校が舞台なんですが、校舎も教室も制服も日本の学校とそっくりなので、そんなところに驚きつつ親しみを感じたり、90年代特有のダサい感じとか懐かしいし、主人公の女の子が、野暮ったくて鈍臭い子だったのが、初恋をしてから急にマナカナ似の可愛らしい女の子に変化するのもベタながらも応援したくなるのです。

ひょんな事から関わりを持つようになった学校一の不良少年(イケメン)との友情と、そこから恋に変わっていく感じもベタながらもキュンキュンするし、もう遠の昔に忘れてしまったような甘酸っぱさが蘇ってきましたよ、めっちゃ好き!
ええなあ、青春はええなあぁぁぁ。
もう一度高校時代をやり直したくなる。

学校に新しく赴任してきた生徒指導主任による理不尽で厳しい締め付けに対して、みんなで声をあげて立ち向かうところとか、今働いてる会社のブラックぶりにブチギレるとことか、かっこよくて爽快!
おかしいとか間違ってるって思うことに対して、我慢して従うか強い者にに媚びるんじゃなく、ちゃんと抗議するって大事なことだなとあらためて感じたり。

終盤には怒涛の伏線回収で愛しさと切なさと心強さで思わず泣かされるしね、レディースデーで来てた熟年レディース達の涙腺を刺激したはずです。

最後のサプライズも良かったし、ほんと笑って泣いてときめいて、すごく面白かったです!

シネマート心斎橋も今月からテアトルシネマグループのメンバーズカードが使えるようになったから、これからこの映画館でアジアの映画もいっぱい楽しみたいです。

追記:
2人が学校の塀を乗り越えて抜け出すシーンは、同じく台湾映画でエドワード・ヤン監督の「牯嶺街少年殺人事件」のオマージュだと思いました。
ほんとにそのまんまだった!

あと、見た時にはすぐに気づかなかったけど、「流星花園」の道明寺の役をやってたF4のジェリー・イェンが出てて、めちゃくちゃええ大人になっててびっくりでした。
確かに主人公の男の子は道明寺に雰囲気が似てたのよね。
納得のキャスティングでした。

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