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ピーター・フォークの ビッグ・トラブルのHKのレビュー・感想・評価

3.0
アラン・アーキン追悼Part2。
またもピーター・フォークとアラン・アーキン共演のコメディ映画を発見。
『あきれたあきれた大作戦』の6年後に製作されていますが日本劇場未公開。
しかも、監督が意外やジョン・カサベテス。
あれッ? アマプラではタイトルが『ジョン・カサベテスのビッグ・トラブル』なのに、filmarksでは『ピーター・フォークのビッグ・トラブル』。
アラン・アーキンの立場はどうなる?

本作のアーキンは真面目な保険のセールスマン。
音楽の道を志す三つ子の息子たちが揃ってエール大学に受かったはいいものの、高額な学資金で悩んでいると、怪しげなピーター・フォークが保険金詐欺を持ちかけてきます。
アーキンによるフォークのモノマネは貴重かも。

見終わってノリと展開が『あきれた~』に似ていると思ったら本作の脚本家ウォーレン・ボーグルと『あきれた~』の脚本家アンドリュー・バーグマンとは同一人物とか。道理で。
しかし『あきれた~』に比べるとかなり雑というか投げやり、よりバカバカしくていい加減。
好き放題楽しんでいる演者たち(とくにフォーク)を見て、こちらも面白がれるかどうかが分かれ道。
正直、私は・・・ちょっと辛かった。

出演は他にノリノリのチャールズ・ダーニングやロバート・スタックなど。
意外と出演者が充実しているのはカサベテス監督のツテかもしれませんが、実は本作は最初の監督(本作の脚本家?)が降板して途中から引き継いだのがカサベテス。
カサベテスの遺作となってますが、本人は自分の作品とは認めていないという説もあり。

私はカサベテスは出演作は何本も観てますが、監督作は『グロリア』しか観ていないんで作風やなんかはよくわかりませんが、本作に限って言えば、出演者まかせでかなりグダグダな印象でした。

本作はモーツァルトの“アイネ・クライネ・ナハトムジーク”で始まり、同じく“アイネ・クライネ・ナハトムジーク”でエンディングを迎えますが、音楽は『ロッキー』のビル・コンティ。
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