Jaya

座頭市血煙り街道のJayaのネタバレレビュー・内容・結末

座頭市血煙り街道(1967年製作の映画)
3.3

このレビューはネタバレを含みます

相宿で病死した女の男の子良太を連れて父に会いに向かう市のお話。冒頭からの「市ィ!観念しやがれィ!」にはワクワクしてしまいました。

良太の棒読みは子どもだから仕方ないにしても重要な役回りには堪えず、見てられませんでした。「おじちゃあん!」と聞こえる度に「またか…」との思いに。クサかったです。

色々詰め込まれた話にも無理があり、市が鳥越を襲うのはかなり不自然でした。庄吉が狙われたのも春画の下絵を描かされていたからという間抜けな理由。

前半は退屈な人情噺時代劇でしたが、市の刀が光るとやはり凄い。終盤の出入りからの赤塚との対峙は痺れました。カメラワークと照明が素晴らしく、最後に左手で刀を収める赤塚もカッコよかった。何となくの「公儀」っぽさも凄い。

締まらない脚本でしたが、比較的多めの殺陣がキマりまくりで、その迫力を楽しめた作品でした。
Jaya

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