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ベイブ/都会へ行くのつるぴのレビュー・感想・評価

ベイブ/都会へ行く(1998年製作の映画)
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2022/08/08

ボクは出稼ぎに行きます。おじさんのために…。たどり着いたホテルはチンパンジーにオラウータンがひしめく動物王国!?大ヒットコメディ『ベイブ』の続編!

牧羊犬コンテストで優勝し、一躍有名となった子ブタのベイブは“牧羊豚”として農場主のホゲット(ジェームズ・クロムウェル)と楽しく暮らしていた。農場にはベイブを取材したいという人が殺到するが、ホゲットはいつもの生活と農場を大切にしていたため、これらの取材は断っていたのだ。そんなある日、ベイブのせいでホゲットが井戸に落ちて大怪我をしてしまう。おじさんが働けなくなりホゲット家の収入は途絶えてしまい、銀行から借金の返済を迫られる。そして、借金を返さないと農場が競売にかけられることに…。農場を救うために一大決心をした妻のエズメ(マグダ・ズバンスキー)は、今まで断っていたベイブの取材や出演依頼を受けるため、ベイブを連れて大都会へ旅立つ。しかし、着いた空港で麻薬犬に吠えられ足止めをくらい、出席予定だったイベントに出ることができなかった。さらに、泊まったホテルは女主人がたくさんの犬や猫、チンパンジーやオラウータンを住まわせている奇妙なホテルだった。そしてエズメが電話をかけに出た隙に、部屋にサルが入ってきて荷物を盗んでいく。それを追いかけたべイブは女主人の祖父で道化師ファグリーの部屋に迷い込んでしまい、彼に捕えられてしまう…。一方、エズメはベイブを探しに街に出るが、そこでもまたトラブルに巻き込まれてしまい…。果たして、ベイブはおじさんの大切な農場を守ることができるのか…!?




結局、最優秀の牧羊犬に選ばれたのは、ブタでした。優勝者アーサー・ホゲットとブタ。

今、ベイブは英雄としてご帰還です。人々の歓迎ぶりに、彼の頭はこんがらがっています。みんな初めは、役立たずの肉の塊としかベイブを見ていなかったからです。

飛行機が文字を書く。
“HAM”→“CHAMP”

農夫と利口なブタのニュースはあっという間に遠くまで広がりました。おかげで招待状がたくさん舞い込みました。市場の催しや、評議会の模範演技、女王への謁見、などなど。でも、アーサー・ホゲットは自分の農場で働くことが最大の喜びでした。
ある朝、ホゲットが井戸のポンプ修理を始めた時、ベイブは何か手伝おうと近づきました。しかし、ベイブの少々高くなった鼻がぺしゃんこになる事態が起こったのです。事故はもしこうでなかったらという不運が招くもの。ベイブの不注意が原因でした。もしブタとポンプの重さがホゲットの体重を超えなかったら、もしホゲットが滑車に指を挟まなかったら、もしブタとポンプが底まで落ちなかったら、そしてもしホゲットの頭が朦朧としていなかったら...。

ベッドにいたおじさん。ベイブをなでる。

この時ほどベイブは人の言葉が話せたらと思ったことはありませんでした。彼はごめんなさいを言いたかったのです。

ネズミたちが歌う〜

夫が倒れる前からホゲット夫人エズメは多忙でした。掃除、パン焼き、ピクルス作り、そして今は夫の看護と家計まで引き受け、人生は挑戦だと感じているのです。そんな時、2人の男がやってきました。のっぺりした顔、冷たい目つきと背広姿のその男たち。一目で銀行マンと分かります。

手紙を探しておばさんと一緒に都会へ。

〝一緒に来てくれない?フライ。〟
〝みんなが見たがってるのは、あなたなの。〟
〝お願いだよぉ。〟
〝おかしいわ、それじゃあ弱虫みたい。この不安定な世の中では、幸運の女神は強いものに味方するのよ!〟

〝大丈夫、あなたのブタはちゃんと守るわ。〟
投げキッス。受け取るおじさんもかわいい。

こうして、ブタと農夫の妻は大きな世界へと出発したのです。彼らを待つのは、世間の荒波、世間知らずの1人と1匹がどうやってこれを乗りきるのでしょう?

羊たちが〝農場を救え!農場を救え!〟


【逃げろ、ここは農場じゃない!】

飛行機に乗っていくんだ。
フェルディナンドが飛んでついて行く。

麻薬犬と話をする。
ベイブのケージに乗ってワンワンしちゃう。エズメも捕まる。

もちろん、エズメ・ホゲットが麻薬の運び屋などではないことは証明されました。でも、これで、計画は全ておじゃんです。諦めるしかありませんが、帰りの飛行機までなんと2日も待たなくてはならないのです。にっちもさっちも行かず、1人と1匹は立ち往生です。

ホテル案内の多さ。笑
片っ端から連絡をする。
ベイブに赤ちゃんみたいにフリフリをつけて抱っこしてたけど、警備員に〝ここは農場じゃない〟と、追い出される。
でも、そんなエズメな1人の男がホテルを紹介してくれる。

エズメはその男の顔を眺めました。そして、なぜ彼が親切なのか考えました。

ブタみたいな顔だった←

【ウチをどういう場所だと、思っておいでなの?】

その場所へ行ってみるが、断られる...と思いきや、泊めてくれる。
おじさんの写真を持ってるのかわいい。

ベイブは多くの人と生き物が住むこの大都会を眺めて、いつ羊を見られるのかと不安でした。次に自分が羊集め以外でも、なにかの役に立てそうな気がしてきました。この道の都会の中でベイブは感じたのです。自分の別の能力を活かせる道があるに違いないと。

そこにサルが入ってきて、おばさんのトランクを持っていっちゃう。追いかけて行くとチンパンジーたちが。そして、おじいさんも現れて、ベイブが捕まる。

【大混乱が起こる】

言われた通りにベイブを探しに行くと、バックをひったくられそうになり、力いっぱい引っ張ると、大惨事に。

ベイブはお肉の演技。からの、ベイブに躓いて、火事になる。

そして、エズメが捕まる。

【ブタはおりこうになる】

全ては未定。負けたものが悪者になる。
今、君が持っているものが全て。過去は過ぎ明日の保証はない。

ミートパイちゃん。

都会で1人ぼっちのブタを考えてみてください。頼る人も無く、どんなに心細いか。ご主人の奥さんはどこなのだろう?ベイブは自分を慰めるために、フライやレックスのことを思い出そうとしましたが、ぼんやり思い出せたのは大好きなご主人の顔だけ。農場はいつか見た夢のように遠い存在になっていました。

道化師のおじさんが運ばれる。

フェルディナンドはペリカンの口に入れてもらって、降り立つが、降り立った先はガンクラブで撃たれそうになる。

【やさしい心はだれのもの】

ベイブのお腹が喋る。
からの、食べ物を探しに出かけるチンパンジーたち。
ベイブもついてくる。羊集めができると言うと、猛犬注意の看板のある倉庫に入れられる。からの、犬たちに追いかけられる。ブタってこんなスピーディーに走れるんだ!

もうダメだという思いに囚われたベイブの頭には、短い人生の中の出来事が走馬灯のように浮かびました。恐怖と疲れが諦めると変わった時、ベイブは敵の方へ向き直りました。最後に聞きたかったのです。

水の中に落ちた。
追いかけてきたわんちゃんも水の中に落ちちゃう。でも、鎖が引っかかって頭が水の中に入ったままぶら下がっちゃう。みんなが見捨てようとしたが、ベイブは泳いでボートをそのわんちゃんの所へ。トランク

それを見ていたわんちゃんたちがベイブに助けを求める。

首輪をくれる。

みんなありがとう、と言いながらゼリービーンズを貰っていく。

イヌとネコが

〝ネコもイヌも少し歩み寄ったら仲良くできると僕は思います。〟

〝ここに宣言する!これよりのち、全ての生き物は、大小に関わらず、本質的に平等であり、自由と正義を追求する権利を有するものである。〟

チンパンジーに子どもが。

【楽園の終わり】

過去を未来へと繋ぐこの出来事は、動物たちの疲れた心を癒しました。少しの間にせよ、彼らは我が身の不幸を忘れたのです。

双子のチンパンジーが産まれる。

ベイブが歌う。そして、みんなも歌う。金魚も歌っていた。そんな歌声を聞いたフェルディナンドがホテルへ。キスする。

そんな感動の再会もつかの間。収容礼状が出されて、みんな檻の中へ入れられるか、逃げ出す。

オラウータン、金魚鉢を持って大人しくしてたのに無理やり連れて行かれて、割れちゃう。でも、床に落ちた金魚さんを加えて川に飛ばしてあげる。

みんなトラックに積まれて運ばてれて行く。後ろに車輪をつけてるわんちゃんは置いていかれちゃう。

【またまた大混乱になる】

必要に迫られて、才能が花開くことがあります。エサ探しにしか使われていなかったベイブの鼻は今、においの洪水の中から求めるものを嗅ぎ分けられるようになりました。世が明けるにつれ、彼らの嗅覚は冴えるのでした。

みんながいる所へ到着。

こんな短い時間にこれだけ多く喋る人間を判事は知りませんでした。善良で愛すべき婦人だとすぐに分かりました。その上、彼も農家育ちでブタ好きの人間でした。

夜に潜入する。

みんなで逃げようという時に、セロニアスが服を着ていたら、戸締まりに来ちゃってカギを閉められちゃう。

エズメが帰ってくると、ホテルの女の人と一緒に通報した向かいの家へ乗り込む。道化師の格好をして。

通気口から逃げることに。

エズメとホテルの人が一緒に動物たちを取り返しに行く。

おしりの風船がふくらんで、跳ねながらベイブを取り返す。

からの、赤ちゃんが1人いない。と思ったら、植にぶら下がってて、セロニアスが落ちてきた赤ちゃんをナイスキャッチ!

赤ちゃんに感動する会場の人々。

失われたものは取り戻せませんが、やり直しはできます。2人の女性は足りないものを補い合う協定を結びました。こうしてホテルは娯楽施設として賃貸されることとなりました。ホテルの賃貸料で農場は人出に渡らずに済みました。ベイブがふたつの世界の橋渡しでした。割れたカップの半分同士が、現代に残り少なくなったこの場所でひとつのカップに生まれ変わったのです。チンパンジーはショーの世界を離れて本来のチンパンジーに戻りました。良い空気と優しい自然がそれを可能にしたのです。他の動物が田園生活に溶け込んでいるのに、フリーリックだけは、まだ車を追いかけるのをやめようとしません。ピンクプードルとブルテリアの恋は花火のように終わり、妻に逃げられた夫は子育てに奮闘中。オラウータンはいつもエズメと一緒。家事の手伝いが彼の仕事です。そして、ブタと農夫は一緒に居られるだけで満足の様子。色々あったものの、平和が戻ったということです。
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