喜劇 三億円大作戦の作品情報・感想・評価

喜劇 三億円大作戦1971年製作の映画)

製作国:

上映時間:89分

2.6

「喜劇 三億円大作戦」に投稿された感想・評価

籠

籠の感想・評価

3.0
2017年69本目 旧作日本映画20本目 800/62,750

こんなに緩く事件が再現されているとは各出演者のその後の死を含めて無かった事にするしかないが良くも悪くも濫造の旗手だった奥田喜久丸の時代の読み物があったら私にはさぞ面白いことだろう。世志凡太の警官…江戸屋猫八(3代目)は葬儀屋を二度演じていたとは知らなかったが、あの似た雰囲気ならば伊丹十三は「お葬式」にて起用するのに記憶があったのでは?とすれば存在価値はあるから+0.5。
ただでさえ笑えない東宝ドタバタのさらに笑えない70年代モノ。三億円事件(1968年末)に触発されての製作としては時期が遅過ぎるし、そうでないのにここまでやっつけだと意味不明。要は映画の出自さえよく分からない。

誰も傷つけず個人に損害も与えずに成功した三億円事件がいかに庶民に夢を与えたかはよく伝わった。つまんない映画よりよほど国民を楽しませた最高のエンターテイメント犯罪だということが。

若造が「皆まで言うな」と連呼するけど、当時の流行語だったのかな。今またよく使われるけど。

藤村有弘が楽屋オチ的に「予算がないから」と連呼するのにはイラッとした。得意の変キャラだったのに勿体ない。

鰐淵晴子も当時流行だったのか異常に長いつけまつげしたり、今でいう盛り過ぎメイクで顔がメチャクチャ。鰐淵晴子である意味ナシなヒロインで勿体ない。

あとどーでもいいけど、先進国は皆んな火葬という台詞があるけどアメリカを始め結構土葬が主流の国も多いはず。火葬率の高さ世界トップが日本なだけ。
石田勝心『喜劇 三億円大作戦』ラピュタ阿佐ヶ谷。ジリ貧の東宝が少しは新機軸を目指そうと、脚本を新人のジェームス三木と長坂秀佳に委ね、演出も新人の石田に。フリーの田宮二郎と三木のり平を組ませた喜劇。結果誰の持ち味にも合わない安い画面と上滑りなギャグが延々続く。
終盤、登場する藤村有弘がなんども呟く。「予算がないから」まさにそんな映画。
まだまだ自分には修行と寛容が足りない。