horahuki

悪魔と魔女の世界のhorahukiのレビュー・感想・評価

悪魔と魔女の世界(1956年製作の映画)
3.6
う〜ん…画像ダサすぎ!!
少し前に投稿した『原子怪獣と裸女』と全く同じ画像なんですけど、変えられないのかな〜。
せっかく本作のDVDジャケが良い味出してるのに。画像提供するから差し替えて欲しい!

あらすじ…
町でウロついてた売春婦のダイアナを金で釣り、とある実験の被験者にしようとしてる主人公。その実験とは、催眠術により記憶を遡ることで前世へと意識を飛ばすことができるのではないかというもの。そして、実験が始まり前世へと遡ることに成功する。彼女の前世は、魔女の疑いをかけられ牢屋で処刑を待つ女性だった…という話。

B級映画界の帝王ロジャーコーマン監督のホラー映画。『悪魔と魔女の世界』とかいうオカルトっぽいタイトルですけど、タイムパラドックスを扱ってるので一応SFホラーです!

魔女でもないのに閉じ込められ、翌朝処刑を待つしかない前世の女。その女と意識が一体化したダイアナが助言することで牢屋から逃げ出すことに成功する。でも、そこにタイムパラドックスが。

翌朝の処刑で女が死ぬからこそ魂が転生し、何度も生まれ変わることになるわけです。でも死ななかったら、現代で催眠術をかけられてるダイアナが死んでしまうし、各時代にいるはずの生まれ変わりが全員存在しないことになってしまう。自分の命と後世にある数多の生まれ変わりの命を天秤にかけ、悩む前世の女のお話がメイン。

前世の女を捕まえようとする悪の魔女vs逃がそうとする正義の魔女という図式も面白いし、魔女同士の騙し合いがアホらしくてコントみたいで笑えます。一応魔法も使うんですけど、予算がないので基本的に変身(紙飛行機みたいなコウモリ)ばっかり(笑)

そして、前世の女とその彼氏の苦悩を真面目に描いてるはずなんですけど、登場人物がアホ過ぎるんですよね。でもイライラするアホさじゃなくて、笑えるアホさだから見てて楽しい!

後半では、コフィンジョーみたいな外見をした胡散臭い悪魔まで介入してきて、まさに『悪魔と魔女の世界』状態に。悪魔と小悪魔と良い魔女と悪い魔女と◯◯◯と当時の人々数人が一堂に会して、前世の女の決断を見守るシーンのシュールさが笑けてきます。大真面目に作ってるんやと思うんですけどね(^_^;)そんな感じで、なんかもうよくわかんない感じがとっても楽しい作品です(笑)ラストも、クラシックSFらしい終わり方なのが良い。

SF的にも物語的にもツッコミどころをあげればキリがないんですけど、コーマン監督作だから、そういうとこすら愛おしい!私的にはかなり好きな作品でした♫
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