前評判ズタボロの印象だったのだけど、めちゃ良かった！イザベルファーマンさんがエスター役続投って聞いてどういうこと？あの後は描けないよね？前日譚は年齢的に無理でしょ？と思ってたら…。エスターって役だからこそ役者の加齢が設定に説得力出してるのがすごい！違和感を覚えさせない編集もお見事！
舞台だけ変えた単なる焼き直しに陥りがちなサイコキラー続編の宿命に抗するような、視点を変えたクライム映画的雛形にエスターという特異なキャラクターが思いの外マッチしていた。前作で大まかな結末は提示されているため、そこにどう至るのかの過程に興味は終始するわけだけど、エスター視点での物語に変更したのが幸いして、ところどころ抜けてる箇所がありつつもある意味で超人的だった前作エスターに人間味が増すことで恐怖対象から引きずり下ろし、障害に四苦八苦しながらもがく姿が毛色の違う楽しさがあった。まさかエスターを応援することになるなんて…。
特異的性質故のエスター自身の深堀も去ることながら、エスターは被害者家族像の写し鏡でもあって、本作でもその要素がしっかりと引き継がれているのも良かったし、むしろそこを前作以上にデフォルメして遊びを加えることで見せ場として後半以降を引っ張っていくというのがすんごいちゃんとしてる感じ！刑事関連のあの展開の楽しさがほんと堪んなかった😂
