きんぽうげ

トゥー・ラバーズのきんぽうげのネタバレレビュー・内容・結末

トゥー・ラバーズ(2008年製作の映画)
4.9

このレビューはネタバレを含みます

自殺未遂を繰り返す失意の男が主人公。婚約者からも、その実状から逃げられてしまう。心配した親は商売上付き合いのある家の娘を紹介する手解きをする。そんなには乗り気でないところに、たまたまアパートに、気さくな女性がやってくる。気軽に声をかけてくれる。紹介された娘(どちらかという地味なオールドミスタイプ)とは、ほぼ正反対といっていい。当然気持は気さくな方へと動く。ところが当の本人は妻子ある男性と不倫中である。話は単純、どちらを取るかである。頼まれてその不倫の男性を含めて食事を取るシーンで「あいつは止めておいた方がいい」とは自分の気持を反映させての答えだった。そういう流れで(屋上での告白シーンもあった)二人で旅に出る約束をし、アパートの下で待ち合わせをするシーンが印象的で、時間を過ぎても来ない。結果、不倫相手は妻子を捨て、女と一緒になる 、思いもよらない展開になった。つまり、振られた訳だ。仕方なく男は紹介された女性の待つ部屋へ戻って行った。それを優しく見つめる母親だった。とストーリーはいたってありきたりで単純なのだが、濃さがあった。
自分の本当の気持ちに従って行動する時に、喜びは最大限となり、どんな行動も平気になるのは人間らしい。世の多くの人もそう願っているのだろうが、現実はどうか?義務という言葉に踊らされては居ないだろうか?そうしたら悲しい事実である。
相変わらずホワキンーフェニックスが素晴らしい。
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