トゥー・ラバーズの作品情報・感想・評価

「トゥー・ラバーズ」に投稿された感想・評価

netfilms

netfilmsの感想・評価

4.5
 アメリカ、ニューヨーク、夕暮れの海岸線、海鳥が飛ぶ中、波を見ながら微睡むレナード・クラディトー(ホアキン・フェニックス)は左手に配達するはずのクリーニングされたスーツを握りしめる。次の瞬間、レナードは防波堤から海へ向かい飛び込む。沈み行く男の体は5m~10mどんどん深く潜るが、息が苦しくなった男は慌てて水面へ顔を出す。イスラム系移民に救い出された男は感謝の気持ちを口にしないまま、ずぶ濡れで足早に去る。その晩、ずぶ濡れで帰って来た息子の姿を母親のルース(イザベラ・ロッセリーニ)は心配し見守る。ドライクリーニング店を営む父親ルーベン(モニ・モシュノフ)の小さな会社に就職した一人息子は、2年前に婚約までした女性と不幸なことに破局していた。その時の傷が癒えないレナードの自殺願望。そんな息子の思いを知ってか知らずか両親はクリーニング会社を営む友人夫婦とその娘をマイホームへ誘う。失意のどん底にあるレナードは一旦、両親の誘いを断るが、明るい食卓へ勇気を持って出て来る。そこには友人夫婦の娘のサンドラ・コーエン(ヴィネッサ・ショウ)がいた。レナードの趣味の写真を見たいと彼の部屋へ向かうサンドラはベッドの上に座りながらレナードに対し、満更でもない表情を見せる。『サウンド・オブ・ミュージック』を生涯のフェイバリットにする女の趣味にレナードも微笑みながら、照れ臭そうに笑みを浮かべるのだった。

 フョードル・ドストエフスキーの『白夜』をモチーフにした物語は、レナードが2人の美しい女性の間で揺れ動く。1人はクリーニング店で働く彼の姿を見染めたサンドラであり、もう1人はレナードの住むマンションに新しく越して来た法律事務所のアシスタントのミシェル・ラウシュ(グウィネス・パルトロー)である。堅実で良妻タイプのサンドラに対し、ミシェルは大胆不敵なファム・ファタールとして主人公を振り回す。レナードの左手首に見えた自傷癖、不慣れなアレクサンダーカクテルをかっ食らう主人公とメーカーズ・マークのロックを嗜む不倫相手ロナルド・ブラット(イライアス・コティーズ)との絶望的な対比。ヘンリー・マンシーニの「Lujon」のメロディ、携帯のベルで屋上に呼び出された男は、未遂だった永遠のくちづけをヒロインと交わす。優しい両親の元、甘やかされて育った温室育ちの裸の王様は、心底危険な恋に身を投げる大胆不敵なヒロインに憧れにも似た恋をする。しかしそれは煩悩に負けて、愛し合ってしまった第二の女とを両天秤にかけることになる。前作『アンダーカヴァー』同様に主人公の気持ちを代弁するような激しい雨が降り続き、ミシェルに災難が降りかかる。緊密な家族関係を露わにする物語は、母親のルースの眼差しに涙腺が緩む。サンドラをあてがい、息子の喪失を満たした安堵感に包まれた両親は、突然現れたミシェルの一挙手一投足に肝を冷やす。両親が用意した精一杯の政略結婚は、運命の三角関係に翻弄される。窓際から覗いた向かいの部屋の美しい女の姿、眠るまでに腕に描いてと約束された文字列、君には愛される価値があると面と向かって囁いた女に用意されたカルティエのリング。クライマックスの14分間には何度観ても思わず涙腺が緩む。若干24歳で撮った『リトル・オデッサ』以降、同様の主題を突き詰めたジェームズ・グレイが初めて手掛けた本国ドストエフスキーによる『白夜』は、グレイの新機軸へ繋がる傑作となった。
rhs

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切り替えはやwwwってなったけど、これくらいのほうがいいんだよなきっと。
LaserCats

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3.8
ホアキンをはじめて観たのが「ウォーク・ザ・ライン」で、かわいいなんて思わなかったけど、この作品ではすごくかわいい。
koya

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4.5
映画は、ホアキン・フェニックスが橋から飛び降りて自殺しようとするシーンから始まります。
もう不完全な人間を演じさせたら、ホアキン・フェニックスだなぁと思います。どこか病んでいる人という感じが台詞になくてもよくわかるのです。

ホアキンは、躁鬱病で4か月前から実家の両親の家にいる。
家はドライ・クリーニング屋をやっていますが、ホアキンは遺伝子検査で子供ができても長生きできない病気を持っていて、そのせいで2年前、婚約破棄され、自殺未遂。父の仕事を熱心に手伝うかというと、なんだかもう、やる気なくてふらふらしてるし、家では肩身が狭いしで憂鬱な毎日。

そんなホアキンでも2人の女性が現れる。
正反対と言える2人の女性の間を感情がふらふらする男、という訳。
なんかどっちを選ぶのか、または選ばれるのか、というのがスリリングで状況はコロコロ変わる。

原作というかベースになったのはドストエフスキーの短編『白夜』
ホアキン・フェニックスは恋をしてもなんだか、立ち直る事ができずにいつも不安そう。

母を演じたのがイザベラ・ロッセリーニで、息子が心配なんだけれど、見守ることしかできず、口も出せない・・・そんなもどかしさを抱えた一家が繊細に描かれます。

『Her』も大作映画ではないけれど、いい映画でしたが、この映画も苦い大人の映画で、ハッピー・エンドなんだか、よくわからない、そこが余韻となるいい映画でした。
サニー

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3.4
普通の恋愛をして結婚したいと思った

女も女で男も男って感じだった
パルトロウってほんとに綺麗なぁと思ってた頃に観た。さらにホアキン・フェニックスと私は同い年だった。

映像が残酷なまでに美しい。こういう状態のときの心象風景ってまさにこんな感じだよなぁ。わかるぜホアキン。

内的な世界の絶壁で、ロマンが自死する姿を描いた良作。

恋はその本性として破綻しなければならない。指輪はその価値を失わなければならない。

このレビューはネタバレを含みます

見てる本人がホントに映画の中にいるような臨場感が凄かった、電話越しの会話を両側受話器からの音で聞かせたのはマジで痺れた
場面転換後のパンとかほんとに観客が映画の中に放り出されたらどうみるかっていう視点にも思えた
暗転とかオペラとか、舞台芸術好きなんだろうなっていうのなんとなく感じた

すごいのめり込んでみた後原案白夜だって知って高校時代の影響をこんなとこでほっくり返されるとは、、となってしまった。こんなかんじでメロドラマ化しちゃうんだね(感嘆)
なんで世にはもっとこういう恋愛映画がないんだろ
yuko

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3.4
婚約者に振られ躁うつ病を患い、自殺未遂を起こす主人公レナードの前に2人の女性が現れる。1人は父の友人の娘サンドラ。もう1人は隣人のミシェル。サンドラは自分に好意を抱いてくれる存在、ミシェルは妻子持ちの男性と付き合っていて手に届かない存在。

正直、なんでこんな(ダサい)人が美女2人といい感じになれるんやろうとしか思えなくて(これは完全に私がホアキンフェニックスを好みじゃないからそう思うだけかも)、ミシェル好きになっても良いことないで〜って思いながらみてた。

切なくもないし、燃え上がるようなラブロマンスでもないけど、オチは最高に好き。笑

世の中、そんなもんですわ〜
寒々しい屋上とクヴィネス・パルトローの組み合わせが神。
ドア越しのサスペンス、お向かいの窓を使ったやりとりなどひたすらうっとり。ジェームズ・グレイ作品の中でも一番好きよ!
Riku

Rikuの感想・評価

3.1
ラブストーリーは好きじゃないけど、ファンであるホアキン・フェニックス目当てで鑑賞。

いやー やはり無理でした^^;
私には合わない..。
やっぱり登場人物に感情移入出来ないとラブストーリーはツライ。