茜

殺人狂 THE GUNS & KILLERSの茜のレビュー・感想・評価

殺人狂 THE GUNS & KILLERS(1996年製作の映画)
4.1
こりゃなかなか凄いもんを観た。
何が正義で何が悪とか、誰が勝って誰が負けるとか。
そういう概念を超越した予測不可能な展開に唖然としつつも、めちゃくちゃ面白くて興奮しっぱなし。
普通の映画にゃもう飽き飽きなのよ…っていう変わり種愛好家には特にお勧め~。

両親を殺害した罪で服役していた極悪兄弟が脱走。
彼らが潜伏先として侵入した家に住む家族が何かヤバい?っていう話。
これぞまさに「目には目を、歯には歯を」っていうやつで面白くなるのは必然。
極悪兄弟vsヤバい一家vs警察っていう三つ巴だけでもアツいのに、話が進むにつれ更にハチャメチャ度に拍車がかかっていくのがマジで訳分かんなくて最高。
地下室に潜む怪しい存在が明らかになる辺りから頭こんがらがってきたけど、この意味不明さが癖になってやめられん。

白と黒のツートンメイクを施した極悪兄弟のビジュアル、クサい程イキりまくった台詞の数々やかっこつけまくった銃捌き等々…かっこいいんだかダサいんだか分からない厨二成分たっぷりの演出も個人的にはツボ。
完全に頭おかしい奴しか出てこないし、誰が勝とうが誰が死のうがクソほどどうでもいいんだけど、そんな自分の予想を遥かに上回るエンディングぶっこまれて脳が昇天。
そのうえ更に追い討ちをかけてくる、あの「コントでも始まんのか?」っていうエンディング曲。
もうとことんナメてる。最高。
茜