【人の「怒り」は都合の良い宗教よりも本物だぞ、と言わしめる教訓映画】
とある女性の鬱憤と発散で思いも寄らない方向へ転落するヒューマンドラマ映画。
キリスト教の「終末思想」を題材にした本作ですが、個人的には日本の「言霊」のようなものを感じる映画でした。
キリスト教の難しさ・都合の良い解釈ができる皮肉さを持った作品で、けれども姑に反発する姿や夫とあまりにウマが合わないとばっちりを喰らう理不尽さにキレる姿は宗教のソレよりも本物であると言わしめる辺りは荘厳な黒い装飾も相まって分かりやすいかなと思いました。
この映画を見て、年の差婚って色んな意味で大変だなぁと思うほど身近な存在に感じた作品でそういった意味では一映画として馴染みやすいかも。
影で人を意図的に捉えるペルソナ的な二面性や「怒りの日」の審判は誰にでも下せる主題は良いけど、個人的にはそこまでハマらなかったです。