新潟の映画野郎らりほう

マン・オブ・スティールの新潟の映画野郎らりほうのレビュー・感想・評価

マン・オブ・スティール(2013年製作の映画)
3.0
【民意を汲まず暴走するパワー】


冒頭、スーパーマン故郷の星の3D -近遠景/高低- 表現が素晴らしい。

スーパーマンの超絶的能力を捕捉する為、バトルシーンでは「スローが大々的に使用されるだろうな、その為テンポが損なわれ冗長化しているだろうな」と予想していたのだが、何とほぼスロー無使用でハイスピードバトルを見せきっている事に驚く。これは凄い。

でも後半、地球人を置き去りにしてのハイパーインフレバトルに熱が冷める。振りかざされる正義に依って、多くの民間人が弾け飛んだであろう事は明らかであるにも関わらず、本人もその回りも その事に一切目を向けぬ「しらばっくれぶり」だけが -現地民間人の意を顧みぬ軍事介入を見るが如く- 際立っていた。




《劇場観賞/3D》