LOOPER/ルーパーを観ました。
舞台は現代と30年後の未来の話。
現代に生きるジョーは、30年後の未来から転送されてくる人間を処刑する仕事を請け負っている。
決められた時間場所にあらかじめ待機し、転送されてきた人間を瞬時に撃ち殺す仕事。
そんなある日、いつものように待機場所で転送された人間をみて衝撃を受ける、転送されてきたのは未来の自分だったのだ。
こう書くとめちゃくちゃ面白そうなストーリーですよね？
未来の自分はなぜ処刑対象となったのか？転送されてきた自分を撃ち殺せるのか？
なかなか面白い脚本ですね、よく考えたアイデアだと思います。
現代の自分をキズつけると、未来の自分も同じキズが残るとか、未来がら来た自分が現代の自分に説教するけど、聞く耳を持たない（そりゃそうだ）とか、細かな設定や会話も不自然さはありません。
未来から来た自分は、ある狙いを持って過去に来ています。ただ処刑されるために転送されてきたわけではありません。
その理由は、ターミネータート似ていますね。
この映画が面白いのは、現代の自分が未来の自分と戦うところです。
現代の自分は未来の自分に何が起きるか知らないし、聞かされても共感出来ないから味方をしない、という部分が新しいです。
途中、エイミーブラントが出てきてから中だるみするので、その展開の遅さを我慢すれば、ラストも含めてなかなかよく出来た映画と思います。
監督兼脚本のライアンジョンソンは、いくつかの映画賞でオリジナル脚本賞を受賞しています、この脚本を思いついた時、さぞかし震えたことでしょう。
個人的には85点です、ぜひご意見聞かせてください。
