新潟の映画野郎らりほう

ルビー・スパークスの新潟の映画野郎らりほうのレビュー・感想・評価

ルビー・スパークス(2012年製作の映画)
4.1
【ボナペティ~(^q^)♪】


例えば一人の女性がいて、私の眼に映るその女性と あなたが見る女性の姿は、同じ女性であっても 私達には全く別の女性として映っている筈だ。
私とあなたが持つ(女性はこうあるべきといった願望/自己都合の)女性観/偏向フィルターが其々で異なるからだ。逆に もし全く同じに見えるのならば、私達のステロ偏向は相当に重篤と言わざるを得まい。

対する 女性の方も、そんな私達(社会)の期待に応えようと、意識的にせよ無意識的にせよ役割行動を担う ― 社会的役割(ロール)。

結果、益々「女性はこうあるべき」とゆう社会的枠組みは強固化し、客観的にも主観的にも 人はその枠組みに縛られてゆく。

女性だから、男性だから、若者だから他云々 ― 人を枠組みに当て嵌め押し込める、それはつまり人としてなぞ見ていない事を示す。



世間的期待/偏向の眼差しを外し 他者を“一個人”として見よ。然すれば自身も、社会的枠組みではない“一個人”としての自己の在処に気付く事だろう。




《劇場観賞》